伊集院光×内山研二、天皇陛下の生前退位についての有識者会議が「生前退位」という言葉を避ける理由
2016.10.19 (Wed)
2016年10月18日放送のTBSラジオ系のラジオ番組『伊集院光とらじおと』(毎週月-木 8:30-11:00)にて、お笑い芸人・伊集院光とTBSラジオ編成局ニュース情報部担当部長・内山研二が、天皇陛下の生前退位についての有識者会議が「生前退位」という言葉を避ける理由について語っていた。
伊集院光の今週末この映画を借りて観よう vol.1


伊集院光:各紙、各ニュース、わりとトップで報じているのが天皇陛下の生前退位ということなんですけども。我が国の、わりと根幹のことなので、デリケートですね、これもね。
内山研二:「生前退位のことについて」というふうに見出しがつくんですが、名称は「天皇の公務の負担軽減等に関する有識者会議」と長い名前ですが、ここには生前退位という言葉は、一言も出ておりません。
伊集院光:ああ、なるほど、なるほど。
内山研二:つまりこれは、どういうことかと言いますと、今年の8月に天皇陛下がビデオメッセージで、生前退位を強くにじませるという表現をよく使いますが。
伊集院光:なるほど。
内山研二:あのメッセージをされた、と。ところが、天皇陛下というのは政治的な発言というのは憲法上禁じられているわけです。
伊集院光:うん。
内山研二:それでもし、あの発言で「はい、わかりました」と言って動き出してしまうと、天皇陛下が政治的な発言をしてしまったことになる。
伊集院光:ああ。
内山研二:ですから、「広く公務の負担軽減について話しましょう。その中に生前退位というものがあるんだね」という形で始まっています。
伊集院光:これはそう考えると凄く難しいのは、陛下が体力的なこともあります、みたいなね。陛下もかなり気を遣われて。お気を遣われて、恐らく色んな言い方をなさったと思うんですけども。それに対して、「じゃあ、急いで」となっちゃうと…何でしょうね、政治に対して関与した、と。
内山研二:働きかけてしまった、と。
伊集院光:働きかけたということになっちゃうし、「ゆっくりし過ぎても…」ということですから。
内山研二:そうですね。ですから、2つおそらく考え方があって。1つは皇室典範を変えましょう、と。これはもうこれから先ずっと、皇室というのはこういうふうにしましょうというのが1つ。もう1つは特別法。今回の陛下に限って、「こういうルールにしましょう」ということを決める。その2つのどちらかになる、というふうになるのですが。
伊集院光:うん。
内山研二:今のところですと、この急ぐということを考えると、スピーディにやらなくてはいけない。スピード感を持って検討することが必要だ、というふうにも出席者から発言が出ていますので、これは特別法で対処するのかなという流れにはなっているようにはみえますけどね。
伊集院光:うん。
内山研二:ただ、特別法にしてしまうと、今度恒久的にそうはならないので、今回限りということになりますから、皇室としての安定性に問題はあるんじゃないですか、という意見は当然出てきます。その辺のバランスを、どういうふうにこれから検討して行くのか、ということになりますね。
伊集院光の今週末この映画を借りて観よう vol.1
伊集院光:各紙、各ニュース、わりとトップで報じているのが天皇陛下の生前退位ということなんですけども。我が国の、わりと根幹のことなので、デリケートですね、これもね。
内山研二:「生前退位のことについて」というふうに見出しがつくんですが、名称は「天皇の公務の負担軽減等に関する有識者会議」と長い名前ですが、ここには生前退位という言葉は、一言も出ておりません。
伊集院光:ああ、なるほど、なるほど。
内山研二:つまりこれは、どういうことかと言いますと、今年の8月に天皇陛下がビデオメッセージで、生前退位を強くにじませるという表現をよく使いますが。
伊集院光:なるほど。
内山研二:あのメッセージをされた、と。ところが、天皇陛下というのは政治的な発言というのは憲法上禁じられているわけです。
伊集院光:うん。
内山研二:それでもし、あの発言で「はい、わかりました」と言って動き出してしまうと、天皇陛下が政治的な発言をしてしまったことになる。
伊集院光:ああ。
内山研二:ですから、「広く公務の負担軽減について話しましょう。その中に生前退位というものがあるんだね」という形で始まっています。
伊集院光:これはそう考えると凄く難しいのは、陛下が体力的なこともあります、みたいなね。陛下もかなり気を遣われて。お気を遣われて、恐らく色んな言い方をなさったと思うんですけども。それに対して、「じゃあ、急いで」となっちゃうと…何でしょうね、政治に対して関与した、と。
内山研二:働きかけてしまった、と。
伊集院光:働きかけたということになっちゃうし、「ゆっくりし過ぎても…」ということですから。
内山研二:そうですね。ですから、2つおそらく考え方があって。1つは皇室典範を変えましょう、と。これはもうこれから先ずっと、皇室というのはこういうふうにしましょうというのが1つ。もう1つは特別法。今回の陛下に限って、「こういうルールにしましょう」ということを決める。その2つのどちらかになる、というふうになるのですが。
伊集院光:うん。
内山研二:今のところですと、この急ぐということを考えると、スピーディにやらなくてはいけない。スピード感を持って検討することが必要だ、というふうにも出席者から発言が出ていますので、これは特別法で対処するのかなという流れにはなっているようにはみえますけどね。
伊集院光:うん。
内山研二:ただ、特別法にしてしまうと、今度恒久的にそうはならないので、今回限りということになりますから、皇室としての安定性に問題はあるんじゃないですか、という意見は当然出てきます。その辺のバランスを、どういうふうにこれから検討して行くのか、ということになりますね。
同番組の過去記事
| トップページへ |