伊集院光、認知症患者の行方不明者が毎年1万人を超えている現状に言及「終活の前段階で安全に生きる努力を」
2016.09.06 (Tue)
2016年9月5日放送のTBSラジオ系のラジオ番組『伊集院光とらじおと』(毎週月-木 8:30-11:00)にて、お笑い芸人・伊集院光が、認知症患者の行方不明者が3年連続で1万人を超えている現状について、「終活とかそういう話になっていくけれども、その前の段階でね、安全に生きる努力として、もしかしたら、万が一突然、わからなくなってしまうのなら、自分から進んで『こういうことをしておこう』みたいなことができる世の中に、ある程度近付くと良いかな」と語っていた。
伊集院光:認知症の方の行方不明者が…
中村尚登:はい。行方不明者が、3年連続で1万人を超えているんですよね。
伊集院光:これはね、認知症、もちろん今、介護なさっている方とかね、家族がその心配ある方、もっと言えばご年配の方もラジオを聴いていますから、「自分はどうなんだろう?」という不安を抱えている方よりは、僕はリアリティが少ないのは申し訳ないんだけど。
安田美香:はい。
伊集院光:自分で、探されたくない人とか隠れる人が見つからないのはわかります。これだけ、都会にも人がいるから。
安田美香:はい。
伊集院光:でも、家族も探してて。それで本人は、もうご病気だから。隠れようともしていないが、困った状態になっている、ということでも、こんなに見つからないんですか?
中村尚登:やっぱりね、全部対応が、基本的には各市区町村レベルなんですよね。
伊集院光:うん。
中村尚登:東京都なんかでも、市区町村から集まってきた情報を、都のほうで集約して、それぞれのところに、「こういう情報が来ていますよ」っていうフィードバックすることはやっているんですよ。
安田美香:はい。
伊集院光:ただ、それだってネットというか、システム上でやっているということではなくって、メールだったりとか、FAXだったりとか、そういう連絡状況なんで、即時にこういうふうに情報が上ってきて、色んなところで見られるよ、という状況でもないと。
安田美香:うん。
中村尚登:なおかつ、それって県が分かれてくると、たとえば東京で行方不明になった人が、関西で見つかったりするということだって、可能性はあるわけですよね。そういうところになってくると、ますますもってやっぱり、横の連携がとりにくい、と。だから、厚生労働省もやっぱり、そういうところを広げていこうということを、今回打ち出したということなんですよね。
伊集院光:それで、番組始まる前に尚登さんにね、「そういうもんなんですか。今、発達しているから、それこそ自分達から進んで自分がじゃあ、もうそろそろ、DNAのタグみたいものを作ったりするとか、できないのかしら?」って話をしたら、やっぱり難しいのは、家族はいなくなったと思っているけど、ご本人は自分の意思でいなくなっているから。「その途中で、たとえば認知症の状態になってってみたいな時のプライバシーってどうなるの?」とか。「個人の権利ってどうなるの?」っていう。
中村尚登:もう、最初からわかっている場合には、たとえば連絡先を書いたシールだったりとか、QRコードだったりとかというのを、持ち物だったりいろいろなところに貼りましょう、という運動とかは、各自治体とかでやっているわけですよね。
伊集院光:うん。
中村尚登:だけど、そうじゃない人達にしてみると、やっぱり個人、一人住まいの人達とかっていうと、本当にわからなくなっちゃうことが多いわけですよね。家族がいれば、まだあれですけど。そうではない人というのは、「この人、どこの人なの?」というのは、全然分からなくなってしまうという。
伊集院光:このことについて、ちょっと話し合ってたりとか、その習慣がつくと良くて。よく、ウチの親とかも、終活とかそういう話になっていくけれども、その前の段階でね、安全に生きる努力として、もしかしたら、万が一突然、わからなくなってしまうのなら、自分から進んで「こういうことをしておこう」みたいなことができる世の中に、ある程度近付くと良いかなとは思いますね。
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伊集院光:認知症の方の行方不明者が…
中村尚登:はい。行方不明者が、3年連続で1万人を超えているんですよね。
伊集院光:これはね、認知症、もちろん今、介護なさっている方とかね、家族がその心配ある方、もっと言えばご年配の方もラジオを聴いていますから、「自分はどうなんだろう?」という不安を抱えている方よりは、僕はリアリティが少ないのは申し訳ないんだけど。
安田美香:はい。
伊集院光:自分で、探されたくない人とか隠れる人が見つからないのはわかります。これだけ、都会にも人がいるから。
安田美香:はい。
伊集院光:でも、家族も探してて。それで本人は、もうご病気だから。隠れようともしていないが、困った状態になっている、ということでも、こんなに見つからないんですか?
中村尚登:やっぱりね、全部対応が、基本的には各市区町村レベルなんですよね。
伊集院光:うん。
中村尚登:東京都なんかでも、市区町村から集まってきた情報を、都のほうで集約して、それぞれのところに、「こういう情報が来ていますよ」っていうフィードバックすることはやっているんですよ。
安田美香:はい。
伊集院光:ただ、それだってネットというか、システム上でやっているということではなくって、メールだったりとか、FAXだったりとか、そういう連絡状況なんで、即時にこういうふうに情報が上ってきて、色んなところで見られるよ、という状況でもないと。
安田美香:うん。
中村尚登:なおかつ、それって県が分かれてくると、たとえば東京で行方不明になった人が、関西で見つかったりするということだって、可能性はあるわけですよね。そういうところになってくると、ますますもってやっぱり、横の連携がとりにくい、と。だから、厚生労働省もやっぱり、そういうところを広げていこうということを、今回打ち出したということなんですよね。
伊集院光:それで、番組始まる前に尚登さんにね、「そういうもんなんですか。今、発達しているから、それこそ自分達から進んで自分がじゃあ、もうそろそろ、DNAのタグみたいものを作ったりするとか、できないのかしら?」って話をしたら、やっぱり難しいのは、家族はいなくなったと思っているけど、ご本人は自分の意思でいなくなっているから。「その途中で、たとえば認知症の状態になってってみたいな時のプライバシーってどうなるの?」とか。「個人の権利ってどうなるの?」っていう。
中村尚登:もう、最初からわかっている場合には、たとえば連絡先を書いたシールだったりとか、QRコードだったりとかというのを、持ち物だったりいろいろなところに貼りましょう、という運動とかは、各自治体とかでやっているわけですよね。
伊集院光:うん。
中村尚登:だけど、そうじゃない人達にしてみると、やっぱり個人、一人住まいの人達とかっていうと、本当にわからなくなっちゃうことが多いわけですよね。家族がいれば、まだあれですけど。そうではない人というのは、「この人、どこの人なの?」というのは、全然分からなくなってしまうという。
伊集院光:このことについて、ちょっと話し合ってたりとか、その習慣がつくと良くて。よく、ウチの親とかも、終活とかそういう話になっていくけれども、その前の段階でね、安全に生きる努力として、もしかしたら、万が一突然、わからなくなってしまうのなら、自分から進んで「こういうことをしておこう」みたいなことができる世の中に、ある程度近付くと良いかなとは思いますね。
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