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伊集院光、小池百合子の自民・反自民支持者をも取り込んだ都知事選戦略に驚く「天才的な話術だな」

2016.08.02 (Tue)
2016年8月1日放送のTBSラジオ系のラジオ番組『伊集院光とらじおと』(毎週月-木 8:30-11:00)にて、お笑い芸人・伊集院光が、小池百合子都知事が自民党支持者・反自民党支持者をも取り込んだ見事な都知事選戦略に驚いたと語っていた。

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伊集院光:東京都知事選挙ですけども。個人的な感想としては、小池百合子さんの戦い方が、とても上手というか。

中村尚登:ええ(笑)

伊集院光:「私は、旧体制にとても虐げられています。こんなことで良いんでしょうか?」みたいな立ち方から。もちろん、女性の都知事が初めてということに対する期待とかもあると思うんですけども。なんか、上手に自民党の支持者の人にも嫌われないようにしながら、逆に反自民党の人の票ももらう、みたいなことと。

安田美香:うん。

伊集院光:あと、なんつーのかな。たとえばね、「厚化粧だ」と言われることに対して。ある意味、敵の失策と言うのかな。そこを上手にまた票に繋げたりとか。僕、宇都宮(健児)さんが来たら凄く訊きたいのはね、小池さんが、鳥越俊太郎さんに対して「これじゃ、宇都宮さんが可哀想だ」と言うんですよ。

中村尚登:ええ。

伊集院光:俺が宇都宮さんだったら、スゲェ腹立つだろうなって思うんだけれども。要するに、もう宇都宮さんは出ない、鳥越さんに一本化されたという段階での、鳥越さんの評判を落とすために、「宇都宮さんは都民のために本当に良い政策をいくつか出されていたいのに、それがないがしろにされて、とても可哀想だ」っていう。もう、なんでしょう。「上手いな」と思う。めちゃめちゃ上手い。

安田美香:うん。

伊集院光:ある意味、宇都宮さんに入れようとしていた人達も、これで汲みながら、鳥越さんに対する評判も落とす、みたいな。「天才的な話術だな」と思いながら。

安田美香:うん。

伊集院光:なんか、本当に結果、あれよあれよと、まあ大差をつけて。東京MXとか、長い選挙特番を組んでるのにさ、もう瞬殺でいきなり当確出ちゃってるからさ。

中村尚登:ふふ(笑)

伊集院光:「あんまり、言うこともないぞ」みたいなね、感じの番組になってましたけど。

中村尚登:時報と同時でしたからね、昨日はね(笑)

伊集院光:あんなに、差がつくもんですか?

中村尚登:昨日の、午後の出口調査を各社の色々見ててもですね、もう完全に圧倒的に小池さんがもう勝っているという状況で。

伊集院光:ああ。

中村尚登:これはもう、各社とも、「もうすぐ当選確実になるね」っていう、そういう見方だったんですよね。

伊集院光:うん。

中村尚登:だから、伊集院さんがおっしゃったみたいに、「戦い方が上手い」というか。今のその政党のあり方っていうのに、不満を抱いている人達というのを、全部かっさらっていった、と。そういう感じですよね。

伊集院光:はい。

中村尚登:そういう感じですよね。だから、自民党にいながら、「自民党だって、みんな一枚岩じゃないでしょ?こんな人も、あんな人もいるんだよ。私の言うことって、間違ってる?」ということを投げかけて、自民党の票をもらう。

伊集院光:はい。

中村尚登:それで、野党にしても、「あんなドタバタで野党共闘とやったけど、本当にそんなんで政策ってきちんとやってるわけ?あんなので良いの?」と言って、そういうところに反対している人達を、またもらってくる、という。本当にそういう上手い戦い方っていうね。

伊集院光:それが、普通は与党に対して反発しているから野党を連合していこう、みたいになるじゃないですか。そうじゃない。「全ての古い組織のあり方みたいのに対して、私は反発をしつつ、自民党は自民党である」みたいなところにいるじゃないですか。


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タグ : 伊集院光,小池百合子,

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