オードリー・若林「他人をどうしても怒らせてしまう人」
2010.10.25 (Mon)

若林「日本テレビ『コレってアリですか? 』の話なんですけど、ワタクシ、平田っていうキャラクターをやらさせていただいているんですけど」
春日「モンスター平田ね」
若林「この間、スタッフさんに聞いたら、ネットのニュースになってたんだって。『若林は演技力が無いと言われてきたが、モンスター平田という新たな境地を拓いた』みたいな感じで書かれてたんですって。それで『春日の人気にも翳りが見えてきた今、若林に掛かっている』みたいに書かれてたんですって」
春日「それ春日の名前書いてあったの?」
若林「しっかり書いてあったんですって。それで平田というキャラが生まれた経緯なんですけど、最初はコンビニの新人バイトで、無気力な青年、っていう設定だったんです」
春日「『ウッチャンナンチャンのコンビニエンス物語』みたいなヤツでしょ」
若林「そうそう。それで『誰にする?』って話になって、『スケジュール的に空いている若林にしよう』ってことで始まったんですって。それでやらせてみたら、現場で『顔が腹立つ、腹立ってしょうがない』って評判で」
春日「うんうん」
若林「その『コレあり』の総合演出の安島さんとは数少ない飲み友達で、昔のバイトの話とかしていて、(若林が平田と)近いマインドを持っているって話になって。それで、最近、アンガールズの田中さんと会うことがあって。『やっと化けの皮が剥がれたな。お前の人としてのイヤな部分がようやく放映されたな。猫被ってきやがったけど、お前の好感度もここまでだな。ざまぁみやがれ!』って言われて」
春日「原文そのままですね」
若林「田中さんは出会った時から『若林は俺をバカにしている』って怒っているんですよ。『目がバカにしている』って。俺はそんなつもりないよ。だけど田中さんが『化けの皮が剥がれた』とか言うから、平田のキャラで『はぁ…』って言ったの。そうしたら『そういうところだよ!』って言ってきて」
春日「ああ、画が浮かびますな」
若林「それで『でも、僕あれを放送されても、好感度下がってもどうでも良いんで』って言ったら、田中さんが『どうして先輩に"カンベンして下さいよ"とかって言えないんだ!』って言われて。『ああ…カンベンしてください…』って言ったら、『うう…!』って言ってて」
春日「踊らされてますね、田中さんは」
若林「それで随分、平田と俺の性格が似ていると言われるもんだから、自分でも不思議で。それで台本も、平田のセリフの95%が『……』なんですよ」
春日「入ってないの?」
若林「ほとんど入ってないの」
春日「じゃあ、若林さんお任せ、みたいな」
若林「それでスタッフさんが、『平田だったら、ここ何て言いますかね?』って訊かれて。俺は平田じゃないんですよ。ついには『若林さん、何て言いますかね?』になっちゃってて、それだけ平田に近いらしくって」
春日「ほう」
若林「俺の無表情ってね、ムカつくらしくって。人をバカにしている表情だって。春日さんも思ってる?」
春日「それはもう存じてますよ。中学校から一緒ですもん。全然、不思議じゃないよね。世間では若林さんが『新境地を』みたいに言われているとしても」
さらに、以下のように語っていた。
若林「高1くらいかな。ゲーセンでメダルがいっぱい出て。それで店員さんに預けられるじゃないですか。『これ、預けるんで』って言って、店員にグーで殴られたことがありますからね。『顔がムカツク』って言われて」
春日「はははははっ!なんだろうね、そんなつもりはなくても、そう見えてしまうという」
若林「なんか、人を小馬鹿にしているもんが出てるっていう話で、思い返したら、色んなことがあるのよ。こっちは悪意も何にも無いのに。僕はバカにしてないんですよ。僕は無関心なだけなんです」
春日「うんうん」
若林「僕が小学校5年生の時に、6年生と野球をやってたんです。それで、6年生がピッチャーやってます。僕は小学校5年生で1塁ランナーをやってます。『リー!リー!リー!…』って1塁で言ってたんですよ。そうしたら、ピッチャーの6年生の人がグローブをマウンドにたたき付けて、俺の方に全速力で走ってきて、『バカにすんじゃねぇ!』って、グーでいきなり殴られて」
春日「えー?」
若林「『リー!リー!リー!…』って言ってたら、『俺をバカにしている』って言うのよ。この顔で『リー!リー!リー!…』って言ってたら」
春日「ははははは!今のその感じ、腹が立つ」
若林「ははは!…他にも色々あって、映画館でバイトしているとき、映画館では上映前に、お客さんの一番前に立って、『ブランケット貸し出ししておりますので、使いたい方は、カウンターまでお越し下さい』って言って」
春日「ご案内するわけだ」
若林「それで帰ってきて、支配人とお客さんが喋っているのが見えたの。その話が終わったら支配人が僕の所にやってきて、『若林君、なにか言った?ブランケットを案内するときに?』って言われて。『いや、別に普通に案内しているだけですけど』って言ったんですけどね」
春日「ほう」
若林「そしたら店長が『お客さんからクレームだよ。クレームで、ブランケットを説明していた店員が、客をバカにしているって言ってるんだよ』って言ってきて。普通に言っただけですよ、私は。悪意なんか無いですよ。ブランケットを貸したいんだもん、こっちは」
春日「『このブランケットをお前らに…』とかって言ったの?」
若林「言うワケないよ。そんなことを言ったらクビになっちゃうから」
春日「そうだよね」
若林「青木さやかさんと食事に行ったときもそうだったんですよね。俺が23~24歳で、青木さんがエンタの神様でドーン!って売れてたときですよ」
春日「高気圧ガールの」
若林「そうそうそう。良く覚えているね。…前田健と青木さん繋がりで、一緒にハンバーグを食ってたのよ。普通に飯を食ってて、青木さんと前田健が喋っているのを聞いている感じよ、こっちは後輩だから」
春日「うんうん、そうだよね」
若林「そうしたら青木さんが急にバーン!ってフォークを置いて、『前田さん!この方、さっきからあたしのことをバカにしている』って言って」
春日「いやぁだぁ~」
若林「『目が私のことをバカにしている』って言って。俺は『そんなことないですよ』って言って」
春日「それはよっぽどだね」
若林「よっぽどでしょ。この間、名古屋の『幸せの黄色い仔犬』って番組で、会わないけど僕らは中継レポーターで、青木さんがスタジオっていう感じでカラミはあるんですよ。それで、いいともの特大号の時に青木さんと会って、青木さんに『幸せの黄色い仔犬で、直接は会わないですけど、レギュラー一緒なんで頑張りましょうね』って言われて」
春日「ほうほう」
若林「僕はちゃんと応えたと思ったんですけど、プロデューサーに後日会ったら、『青木さんがショック受けているって言ってたよ。若林君が自分のことを嫌っているんじゃないかって気にしていてたよ。気のない返事されたって』って言われて。自分では、精一杯、応えたつもりだったんですけどね」
春日「うん」
若林「若いときは前田健にライブの時に『お前、つまんないんなら、帰れよ!』って言われて。何にも喋ってないのにそんなこと言われて」
春日「何なんだろうかね」
若林「それが平田に繋がっていって。タカトシのタカさんに、カットが掛かっても、オフにならずに『ムカつくわ平田~』って言われて。色んな俳優さんと共演させていただきましたけど、金山一彦さんは『ムカつくわ~平田!』って言って。脚本を見て、『平田を殴るシーンはどこ?早く殴りたい!』って言っていて。ムカツクんだって」
春日「あの場の俳優さんとかは、演技じゃないってことですか?」
若林「演技じゃないんだって。ムカツクんだって。宮崎美子さんもそうだもん。カットが掛かって、その瞬間に俺の胸ぐら掴んで『てめぇ~』って言ってたからね」
春日「あの穏和な宮崎美子さんが?はぁ~」
若林「相島一之さんっていう、三谷幸喜さんの作品に良く出てくる人がいますけど、ガソリンスタンドの店員で先輩後輩って関係の役をやってたんです。僕が、相島さんに仕事を教わっているシーンだったんですけど、カットが掛かってるのに『しっかりやれ!』って怒鳴られて」
春日「カットの後に」
若林「そうそう」
春日「若林さんはやってるわけだもんね、演技を」
若林「台本通りやってるだけですよ」
春日「平田っていう役自体に、みんなむかついているってワケですか」
若林「そうなんです。共演者の方々、皆さんをことごとくムカつかせていたんです」と語っていた。
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