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三遊亭円楽、立川談志が先代の円楽死去の際に語ったことを明かす「円楽の背負ってるものは、大きかったからな」

2016.04.23 (Sat)
2016年4月20日放送のTBSラジオ系のラジオ番組『伊集院光とらじおと』(毎週月-木 8:30 -11:00)にて、三遊亭円楽が出演し、そこで立川談志が先代である5代目・三遊亭円楽の死去の際に語ったことを明かしていた。

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三遊亭円楽:だから、処世術っていうのは何かって言ったら、知恵ですよ。人に好かれること。

伊集院光:はい。

三遊亭円楽:上の引き立て。それしかない。

伊集院光:それ、多分、トークテーマに繋がってくると思うんですけど、「三遊亭円楽と名人と」とか、「先輩と」って話なんですけど。

三遊亭円楽:うん。

伊集院光:師匠がついてた先輩たちで、思い出深い人とか、「こんな話、ありました?」っていうのあります?

三遊亭円楽:先代の(金原亭)馬生師匠、(立川)談志、三遊亭円楽、歌丸。

伊集院光:はい。

三遊亭円楽:この辺は、ずっとついてたね、もちろん。圓生師匠もそうだけど。

伊集院光:1人、話をしようってなったら誰ですかね?

三遊亭円楽:談志師匠だね、やっぱりね。

伊集院光:ああ。

三遊亭円楽:悔しかったな、あの半年間って。入院して、世間に秘密にしといて。亡くなるまでの、会えなかった半年間が本当に悔しい。

伊集院光:うん。

三遊亭円楽:ウチの師匠が亡くなった時、すぐ電話して。お葬式と、あと「行っていいですか?」って。それで、訪ねて行って、「なんで来たんだ?」って言うから、「時代を埋めたくて」って話をして。

吉井歌奈子:ええ。

三遊亭円楽:それで、談志師匠が「円楽の背負ってるものは大きかったからな。大変だな、重荷を背負ってなぁ」って話をして、思い出話をそこでしてくれて。

伊集院光:ええ。

三遊亭円楽:それで、ほとんどのコメントを出してないの。談志師匠は。

伊集院光:ああ、新聞とかに、先代が亡くなった時に、普通はゆかりの一番ある人だから、みんな欲しがりますよね?

三遊亭円楽:うん、出してない。それで、ウチの師匠がね、「談志より先に死ねねぇや。アイツは何を言うか分からねぇ」って。ところが、何も言わなかったんだ。それが一番ね、談志師匠の悲しみであったろうし、「円楽、死んじゃったよ」ってことと、「大変だったろう、お疲れ様」っていうのと、あと何を言っていいか分からないし、自分の中に秘めたものがあって。何も言わずに私の襲名披露に付き合ってくれて。

伊集院光:うん。

三遊亭円楽:あの付き合い方は何かって言うと、「全さん(円楽)、俺、ちゃんとお前の弟子の面倒みたぞ。これで勘弁してくれ」っていうね。それが伝わってくるんだよ。辛いよ。

伊集院光:うん。

三遊亭円楽:その後、談志師匠が声が出なくなっちゃって。寂しくなった後、復帰、様々あったけど、その時の逡巡、「お疲れ様でした」っていうのをちゃんと言いたかった。お別れが言えなかった。お別れ会で手を合わせただけだから。

伊集院光:うん。

三遊亭円楽:当人に言えなかったからね。ウチの師匠と、弱っていくプロセス…弱っていくプロセスって(笑)

伊集院光:ふふ(笑)

三遊亭円楽:弱っていくプロセスで会えて。一言頂いたからね。「お前もそれらしくなったよな」っていうのがね。嬉しかった。一言が。


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タグ : 伊集院光,三遊亭円楽,立川談志,

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