ABCマートって、どんな会社?
2008.03.02 (Sun)

ABCマートの特徴として、まず販売員の平均年齢は23.7歳と若く、ほぼ全員が正社員であり、なおかつその販売員の数が多いという点がある。1店舗あたり約15人を配置しており、お客さんを待たせない接客を可能にしている。
また、靴屋での問題として、「このワンサイズ下の靴は?」「この靴の色違いは?」という場面での欠品があるが、こうしたお客さんの要望に対して、即座に対応できるような体制になっている。
それは、複数の店舗をエリア内に展開し、各エリアごとに商品を融通し合う協力体制である。こうしておくことで、そのエリア内で靴を融通し合い、欠品を出さないようになっている。
そのことに関して、「街中でも、人それぞれ歩く道は異なっている。だから、巨大な一店舗ではなく、複数の店を出すことが重要である」と野口社長は述べていた。
さらに、価格を安くするため、メーカーとの直接取引を開始したのは、ABCマートが先駆けであるそうだ。途中の流通経路を省くことで、その分、コストダウンが可能になっている。これは、国内と国外の靴の価格があまりにも違っていることを是正したい、ということから直接取引を開始したようだ。
最後に、売り上げを伸ばす点としては、ABCマート内の支店同士・販売員同士での熾烈な競争がある、と紹介されていた。全国でどの店が一番売り上げを伸ばしているか、そして何がどれくらい売れているかがリアルタイムでわかるシステムを開発したのだという。そのお陰で、社員たちは「あの地域の店舗には負けまい」と、少しでも売り上げを伸ばそうと躍起になっているそうだ。
さらに社員の売り上げもリアルタイムで分かるシステムもあるのだという。実は、靴をお客が買うと、バーコード脇に接客した社員が自身のID番号を書き記す。それをレジの社員が打ち込んでいくことで、社員個人の売り上げが分かる、という仕組みである。
こうした支店同士・社員同士を競わせるシステムが、大きなモチベーションとなっているようだ。
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