ジブリ・宮﨑駿とEXILEに共通する「徹底したファン至上主義」
2014.04.01 (Tue)
2014年03月28日放送のJFN系列のラジオ番組『鈴木敏夫のジブリ汗まみれ』(毎週日 23:00 - 23:30)にて、スタジオ・ジブリのGMである鈴木敏夫と、EXILE・ATSUSHIが対談を行っていた。そこで、ジブリとEXILEに共通するファン至上主義について語られていた。
Music

鈴木敏夫:ジブリってね、同時に何本も作るってなくてね。
ATSUSHI:はい。
鈴木敏夫:去年は、本当に珍しくって。『かぐや姫の物語』と『風立ちぬ』。両方やったんですけど、非常に例外で。
ATSUSHI:はい。
鈴木敏夫:普段は、1本の作品に全部賭ける。1企画で1スタジオ1つのスタッフ。それで1本作るんですよ。
ATSUSHI:はい。
鈴木敏夫:できたところで、それを世に問うて、上手くいくかどうか。内容も興業も。
ATSUSHI:はい。
鈴木敏夫:そういうことをやってきたんで、その結果によって、次が決まるっていう。本当に、1本ごとの勝負でやってきたんですよね。
ATSUSHI:はい。
鈴木敏夫:だからね、いわゆる長期計画とかは考えてこなかったですね。
ATSUSHI:なるほど。
鈴木敏夫:良かったのか、悪かったのか。そうやってやってきました。
ATSUSHI:あぁ、なるほど。(EXILEも)1曲1曲が勝負ですし。
鈴木敏夫:ないがしろにすると、ダメですよね。
Music

鈴木敏夫:ジブリってね、同時に何本も作るってなくてね。
ATSUSHI:はい。
鈴木敏夫:去年は、本当に珍しくって。『かぐや姫の物語』と『風立ちぬ』。両方やったんですけど、非常に例外で。
ATSUSHI:はい。
鈴木敏夫:普段は、1本の作品に全部賭ける。1企画で1スタジオ1つのスタッフ。それで1本作るんですよ。
ATSUSHI:はい。
鈴木敏夫:できたところで、それを世に問うて、上手くいくかどうか。内容も興業も。
ATSUSHI:はい。
鈴木敏夫:そういうことをやってきたんで、その結果によって、次が決まるっていう。本当に、1本ごとの勝負でやってきたんですよね。
ATSUSHI:はい。
鈴木敏夫:だからね、いわゆる長期計画とかは考えてこなかったですね。
ATSUSHI:なるほど。
鈴木敏夫:良かったのか、悪かったのか。そうやってやってきました。
ATSUSHI:あぁ、なるほど。(EXILEも)1曲1曲が勝負ですし。
鈴木敏夫:ないがしろにすると、ダメですよね。
ジブリ鈴木敏夫が語る「ディズニー映画の子供向けから若い女性向けへ転換」
2014.03.17 (Mon)
2014年03月16日放送のJFN系列のラジオ番組『鈴木敏夫のジブリ汗まみれ』(毎週日 23:00 - 23:30)にて、スタジオジブリの鈴木敏夫GMが、ディズニー映画『アナと雪の女王』公開に関して、ディズニー映画が子供向け、ファミリー向けから若い女性もターゲットにし、路線変更をしていたことについて語っていた。
アナと雪の女王
![アナと雪の女王 [DVD]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/517jcktgWZL._SL160_.jpg)
鈴木敏夫:星野康二さんは、今でこそジブリの社長ですけども、元日本のディズニーの社長・会長を歴任され、そして今、ジブリの側からディズニーの作品を観て、どうでした?
星野康二:今回もね、ディズニーのアニメーションの中でも、(『アナと雪の女王』の公開にともなって)『美女と野獣』っていうのが話題になるじゃないですか。
鈴木敏夫:うん。
星野康二(ジブリ):それこそ、塚越隆行(ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社 日本代表)さんと、『美女と野獣』が日本に来た時に、一緒に試写を観に行って。見終わった後に、顔を見合わせて握手したんですよ。
塚越隆行(ディズニー):これは来たぞ、っていうね。
星野康二(ジブリ):それに近いものを、今回、感じたのかもしれない。『美女と野獣』を観た時は、よく覚えてる。「これは凄いのが来ちゃったな」って。そういう面でいうと、今回はそれに近いものを感じましたね。逆にディズニーを離れてから、初めてそのくらいのものを感じたのが今回の作品(『アナと雪の女王』)かもしれない。
鈴木敏夫:話が横道にそれるけど、『美女と野獣』ってね、実は宣伝をしたのが徳山さんっていう人なんですよ。ジブリの宣伝もやってくれてるところなんだけどね。
星野康二(ジブリ):はい。
鈴木敏夫:それに僕、関与したんですよね。
星野康二(ジブリ):『美女と野獣』の時に?
アナと雪の女王
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鈴木敏夫:星野康二さんは、今でこそジブリの社長ですけども、元日本のディズニーの社長・会長を歴任され、そして今、ジブリの側からディズニーの作品を観て、どうでした?
星野康二:今回もね、ディズニーのアニメーションの中でも、(『アナと雪の女王』の公開にともなって)『美女と野獣』っていうのが話題になるじゃないですか。
鈴木敏夫:うん。
星野康二(ジブリ):それこそ、塚越隆行(ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社 日本代表)さんと、『美女と野獣』が日本に来た時に、一緒に試写を観に行って。見終わった後に、顔を見合わせて握手したんですよ。
塚越隆行(ディズニー):これは来たぞ、っていうね。
星野康二(ジブリ):それに近いものを、今回、感じたのかもしれない。『美女と野獣』を観た時は、よく覚えてる。「これは凄いのが来ちゃったな」って。そういう面でいうと、今回はそれに近いものを感じましたね。逆にディズニーを離れてから、初めてそのくらいのものを感じたのが今回の作品(『アナと雪の女王』)かもしれない。
鈴木敏夫:話が横道にそれるけど、『美女と野獣』ってね、実は宣伝をしたのが徳山さんっていう人なんですよ。ジブリの宣伝もやってくれてるところなんだけどね。
星野康二(ジブリ):はい。
鈴木敏夫:それに僕、関与したんですよね。
星野康二(ジブリ):『美女と野獣』の時に?
宮﨑駿は、どのように絵を描くのを習得したか「本物を観て描け」
2014.03.10 (Mon)
2014年03月09日放送のJFN系列のラジオ番組『鈴木敏夫のジブリ汗まみれ』(毎週日 23:00 - 23:30)にて、ジブリのGM就任が報じられた鈴木敏夫(以下、鈴木)と、脚本家・倉本聰(倉本)の対談の様子が放送されていた。そこで、宮﨑駿の絵描きとしての原点について、鈴木が語っていた。
風の帰る場所 ナウシカから千尋までの軌跡

倉本:宮﨑さんっていうのは、絵描きなんですか?
鈴木:そうですよ。子供の頃から絵を描くのが好きで、高校生の時に、先生に習いに行ったんですね。
倉本:ほぉ。
鈴木:それは何でかっていったら、「男4人兄弟で、末の弟が、凄い絵が上手かった。そいつに勝ちたかった」って(笑)
倉本:ふふ(笑)
鈴木:そしたら、その先生に「絵を描くっていうのは、とにかくまず観察だ。観て描くんだ」と。
倉本:うん。
鈴木:「どっかの絵を引っ張ってきて、それを真似しても意味はない。本物を見ろ」と。彼が通っていた絵描きの学校というか、先生が、井の頭公園のそばにいて。
倉本:えぇ。
風の帰る場所 ナウシカから千尋までの軌跡

倉本:宮﨑さんっていうのは、絵描きなんですか?
鈴木:そうですよ。子供の頃から絵を描くのが好きで、高校生の時に、先生に習いに行ったんですね。
倉本:ほぉ。
鈴木:それは何でかっていったら、「男4人兄弟で、末の弟が、凄い絵が上手かった。そいつに勝ちたかった」って(笑)
倉本:ふふ(笑)
鈴木:そしたら、その先生に「絵を描くっていうのは、とにかくまず観察だ。観て描くんだ」と。
倉本:うん。
鈴木:「どっかの絵を引っ張ってきて、それを真似しても意味はない。本物を見ろ」と。彼が通っていた絵描きの学校というか、先生が、井の頭公園のそばにいて。
倉本:えぇ。
宮﨑駿と高畑勲-袂を分かっても高畑を慕い続ける宮﨑「高畑のためにコッソリ絵を描いていた」
2014.03.09 (Sun)
2014年03月09日放送のTBSラジオ系のラジオ番組『爆笑問題の日曜サンデー』(毎週日 13:00 - 17:00 )にて、ジブリの元プロデューサー、現GM(ジェネラル・マネージャー)の鈴木敏夫(以下、鈴木)がゲスト出演していた。そこで鈴木が、高畑勲を一途に慕い続ける宮﨑駿について語っていた。
鈴木敏夫のジブリマジック

太田光(以下、太田):ジブリファンっているじゃないですか。高畑勲監督、宮﨑駿監督どっちも好きだって人。俺なんか、宮﨑嫌いですけど。
鈴木:嫌いなの?(笑)
太田:どっちも好きって人もいて、やっぱり2人、もう一回一緒にって声もあるでしょ?
鈴木:その声は大きいですね。
太田:でしょう。
鈴木:これはハッキリ申し上げますけど、それを望んでるのは、宮﨑駿なんですよ。
太田:みたいですね。むしろ、高畑勲さんの方が、難しいんでしょ?それが意外なんだよなぁ。
鈴木:高畑さんは、分かりやすいんですよ。もうね、「途中までは同じ考えを持って歩んできたけれど、途中から美智が分かれたじゃないか」と。「そんな2人がなんで一緒にやるんだ」と。
太田:ねぇ。
鈴木:もうね、涙ぐましいんですよ。『かぐや姫の物語』をやってるときに、なかなか進まないんです。高畑さんがね、ある部屋で絵描きに怒ってるわけですよ。「こういう絵が欲しいんだ」って。
太田:うん。
鈴木:そうすると、宮﨑駿が横にいて、隠れて聞いてるんですよ。
太田:えぇ?
鈴木:それで、自分の席に戻って、注文のあった絵を描くんです。
田中裕二(以下、田中):えぇ?!片思い(笑)
太田:可愛い(笑)
鈴木敏夫のジブリマジック

太田光(以下、太田):ジブリファンっているじゃないですか。高畑勲監督、宮﨑駿監督どっちも好きだって人。俺なんか、宮﨑嫌いですけど。
鈴木:嫌いなの?(笑)
太田:どっちも好きって人もいて、やっぱり2人、もう一回一緒にって声もあるでしょ?
鈴木:その声は大きいですね。
太田:でしょう。
鈴木:これはハッキリ申し上げますけど、それを望んでるのは、宮﨑駿なんですよ。
太田:みたいですね。むしろ、高畑勲さんの方が、難しいんでしょ?それが意外なんだよなぁ。
鈴木:高畑さんは、分かりやすいんですよ。もうね、「途中までは同じ考えを持って歩んできたけれど、途中から美智が分かれたじゃないか」と。「そんな2人がなんで一緒にやるんだ」と。
太田:ねぇ。
鈴木:もうね、涙ぐましいんですよ。『かぐや姫の物語』をやってるときに、なかなか進まないんです。高畑さんがね、ある部屋で絵描きに怒ってるわけですよ。「こういう絵が欲しいんだ」って。
太田:うん。
鈴木:そうすると、宮﨑駿が横にいて、隠れて聞いてるんですよ。
太田:えぇ?
鈴木:それで、自分の席に戻って、注文のあった絵を描くんです。
田中裕二(以下、田中):えぇ?!片思い(笑)
太田:可愛い(笑)
ジブリ元プロデューサー、鈴木敏夫が勇退・GM就任を決めたワケ「落合博満の真似だった」
2014.03.09 (Sun)
2014年03月09日放送のTBSラジオ系のラジオ番組『爆笑問題の日曜サンデー』(毎週日 13:00 - 17:00 )にて、ジブリの元プロデューサー、現GM(ジェネラル・マネージャー)の鈴木敏夫がゲスト出演していた。そこで、プロデューサーの勇退、GM就任を決めた理由について語っていた。
ジブリの哲学――変わるものと変わらないもの

田中:今日ね、スポーツ新聞があって、デカデカと「鈴木敏夫 勇退」って。
太田:そうそう。番宣していただいて(笑)
鈴木:いやぁ(笑)タイミング良いですね、ビックリしちゃった(笑)
太田:勇退っていうね(笑)
鈴木:土曜日に記者から電話掛かってきてね。「鈴木さん、勇退なんですね」って言うから、「特に今までと変わらないよ」って言ったら、「いやぁ、勇退で」って言われたんですよ(笑)
田中:劇的な感じにさせられたんですね(笑)
太田:「辞めろ」って言われてるようなもんですね(笑)
鈴木:僕ね、簡単なんですよ。何がっていうと、見出しの横に「GMに就任」って書いてあるでしょ?
田中:書いてありますね。「GMに就任」って。
鈴木:これは何かっていうと、ドラゴンズの落合博満監督。
田中:GMになりましたね。
鈴木:GMになったでしょ?羨ましかったの(笑)
太田:そんなこと?なんだぁ、肩書が欲しかったの?
鈴木:だって、もう制作現場で今までのように監督とアニメーターと一緒にやっていく、これ結構、大変なんですよ。
太田:ふふ(笑)
ジブリの哲学――変わるものと変わらないもの

田中:今日ね、スポーツ新聞があって、デカデカと「鈴木敏夫 勇退」って。
太田:そうそう。番宣していただいて(笑)
鈴木:いやぁ(笑)タイミング良いですね、ビックリしちゃった(笑)
太田:勇退っていうね(笑)
鈴木:土曜日に記者から電話掛かってきてね。「鈴木さん、勇退なんですね」って言うから、「特に今までと変わらないよ」って言ったら、「いやぁ、勇退で」って言われたんですよ(笑)
田中:劇的な感じにさせられたんですね(笑)
太田:「辞めろ」って言われてるようなもんですね(笑)
鈴木:僕ね、簡単なんですよ。何がっていうと、見出しの横に「GMに就任」って書いてあるでしょ?
田中:書いてありますね。「GMに就任」って。
鈴木:これは何かっていうと、ドラゴンズの落合博満監督。
田中:GMになりましたね。
鈴木:GMになったでしょ?羨ましかったの(笑)
太田:そんなこと?なんだぁ、肩書が欲しかったの?
鈴木:だって、もう制作現場で今までのように監督とアニメーターと一緒にやっていく、これ結構、大変なんですよ。
太田:ふふ(笑)
倉本聰が語る、『かぐや姫の物語』で魅せた地井武男の演技「最高でしたね。ダメな役者だったんだけど」
2014.02.24 (Mon)
2014年02月23日放送のJFN系列のラジオ番組『鈴木敏夫のジブリ汗まみれ』(毎週日 23:00 - 23:30)に、『北の国から』シリーズの脚本家で知られる倉本聰がゲスト出演し、スタジオジブリのプロデューサーで知られる鈴木敏夫(以下、鈴木)と対談を行っていた。そこで、倉本聰が『かぐや姫の物語』で翁役を演じている間に亡くなった地井武男について語っていた。
Oh!散歩日和

倉本聰:『かぐや姫の物語』で、地井武男を使ってたでしょ?アレはビックリしてね。地井とは、デビューの頃から付き合いがあるんだけど。
鈴木:そうですよねぇ。
倉本聰:アレ、最高でしたね。
鈴木:いや、本当に最高でしたね。
倉本聰:アイツを褒めたこと無いんだけど。アイツ、ダメな役者なんですよ。上手くないし。『北の国から』でも、「ちょっと違うんじゃないか?」って言うと、最後の近づいてきてね、「分かってんだよ。だけど、できねぇんだよ」って言うくらいに、下手くそな役者だったんですよ。
鈴木:ふふ(笑)
倉本聰:でもね、『かぐや姫の物語』にはビックリしましたよ。
鈴木:僕らが検討するときに、地井さんで一番頭に残ってたのは、『北の国から』だったんですよ。
倉本聰:そうなんですか。
鈴木:最初の本読みでは、凄く時代劇風。
倉本聰:そうなんですよ。
鈴木:それは違うんです。普段やってらっしゃる現代風にやって欲しい、と注文したよね。
Oh!散歩日和

倉本聰:『かぐや姫の物語』で、地井武男を使ってたでしょ?アレはビックリしてね。地井とは、デビューの頃から付き合いがあるんだけど。
鈴木:そうですよねぇ。
倉本聰:アレ、最高でしたね。
鈴木:いや、本当に最高でしたね。
倉本聰:アイツを褒めたこと無いんだけど。アイツ、ダメな役者なんですよ。上手くないし。『北の国から』でも、「ちょっと違うんじゃないか?」って言うと、最後の近づいてきてね、「分かってんだよ。だけど、できねぇんだよ」って言うくらいに、下手くそな役者だったんですよ。
鈴木:ふふ(笑)
倉本聰:でもね、『かぐや姫の物語』にはビックリしましたよ。
鈴木:僕らが検討するときに、地井さんで一番頭に残ってたのは、『北の国から』だったんですよ。
倉本聰:そうなんですか。
鈴木:最初の本読みでは、凄く時代劇風。
倉本聰:そうなんですよ。
鈴木:それは違うんです。普段やってらっしゃる現代風にやって欲しい、と注文したよね。
倉本聰が語る、プロデューサーの目の前で行う衝撃的な行為「原稿を破り捨てる」
2014.02.24 (Mon)
2014年02月23日放送のJFN系列のラジオ番組『鈴木敏夫のジブリ汗まみれ』(毎週日 23:00 - 23:30)に、『北の国から』シリーズの脚本家で知られる倉本聰がゲスト出演し、スタジオジブリのプロデューサーで知られる鈴木敏夫と対談を行っていた。
倉本聰は、「最近の雑誌編集者は、原稿に対して感想や意見を全く言ってこない」と語った。そこから、ドラマのプロデューサーに意見を求めるために行っているという、衝撃的な"ある行為"について語っていた。
聞き書き 倉本聰 ドラマ人生

倉本聰:雑誌編集者も、随分変わりましたね。昔は、『群像』にいた鬼の大久保って有名な方がいましたけども。
鈴木敏夫(以下、鈴木):はい、有名な方ですよね。
倉本聰:阿川弘之先生が、僕の身元保証人なんだけども。
鈴木:あ、そうなんですか。
倉本聰:阿川先生が「怖かったんだぁ」って言ってましたけどもね(笑)あの人に直しを入れられたり、突っ返されたりするのが、物凄い勉強になったって言ってましたね。
鈴木:そういう編集者が、おそらく減っているんでしょうね。
倉本聰:プロデューサー的な役割が、編集者にはあったんだと思うんですね。でも、最近は原稿を雑誌や新聞社に出しても、良いのか悪いのか、返事も来ないんですよ。
鈴木:分かりますね。
倉本聰:だからね、それは困るって言って、一本だけ10数年連載しているコラムがあるんですけど、「毎回、必ず意見をくれ」と。
鈴木:当たりまえですね。こちらから催促しなければいけないんですね(笑)
倉本聰:それはもう、くれるようになってますけど。何の反応もないっていうのは辛いですよ。
鈴木:僕の本当の最初の仕事は、宮﨑駿、高畑勲に対して、自分の意見を言うってことですよね。
倉本聰:うん。
鈴木:それはなんでかっていえば、最初の観客ですからね。しかもたいがい、全部出来てるわけではなく、冒頭で「こんな感じでどうかな?」って言われて、それに対して、自分は雑誌編集っていう仕事をやってましたんでね、「これはちょっと…」とか(笑)
倉本聰:あぁ。
鈴木:『風立ちぬ』もやったんですけどね。これは1つの例ですけどね。宮﨑が、A案とB案って考えてきたんです。A案は、男の友情。主人公の堀越二郎って男と、カプローニって男、この男たちの友情物語なんですよ。
倉本聰:うん。
鈴木:B案は、二郎と菜穂子のラブストーリーなんです。「どっちが良い?」って言われて。そうすると、プロデューサー、編集者っていうのはそういうことがすぐに言えるんですけど、「これ、一緒になった方が良いですよ」って。
倉本聰:なるほど(笑)
鈴木:「それぞれやったらつまらないですよ。なんとか一緒に出来ないですか?」って。そういう無茶が言えるのが、僕の仕事かな、と。
倉本聰は、「最近の雑誌編集者は、原稿に対して感想や意見を全く言ってこない」と語った。そこから、ドラマのプロデューサーに意見を求めるために行っているという、衝撃的な"ある行為"について語っていた。
聞き書き 倉本聰 ドラマ人生

倉本聰:雑誌編集者も、随分変わりましたね。昔は、『群像』にいた鬼の大久保って有名な方がいましたけども。
鈴木敏夫(以下、鈴木):はい、有名な方ですよね。
倉本聰:阿川弘之先生が、僕の身元保証人なんだけども。
鈴木:あ、そうなんですか。
倉本聰:阿川先生が「怖かったんだぁ」って言ってましたけどもね(笑)あの人に直しを入れられたり、突っ返されたりするのが、物凄い勉強になったって言ってましたね。
鈴木:そういう編集者が、おそらく減っているんでしょうね。
倉本聰:プロデューサー的な役割が、編集者にはあったんだと思うんですね。でも、最近は原稿を雑誌や新聞社に出しても、良いのか悪いのか、返事も来ないんですよ。
鈴木:分かりますね。
倉本聰:だからね、それは困るって言って、一本だけ10数年連載しているコラムがあるんですけど、「毎回、必ず意見をくれ」と。
鈴木:当たりまえですね。こちらから催促しなければいけないんですね(笑)
倉本聰:それはもう、くれるようになってますけど。何の反応もないっていうのは辛いですよ。
鈴木:僕の本当の最初の仕事は、宮﨑駿、高畑勲に対して、自分の意見を言うってことですよね。
倉本聰:うん。
鈴木:それはなんでかっていえば、最初の観客ですからね。しかもたいがい、全部出来てるわけではなく、冒頭で「こんな感じでどうかな?」って言われて、それに対して、自分は雑誌編集っていう仕事をやってましたんでね、「これはちょっと…」とか(笑)
倉本聰:あぁ。
鈴木:『風立ちぬ』もやったんですけどね。これは1つの例ですけどね。宮﨑が、A案とB案って考えてきたんです。A案は、男の友情。主人公の堀越二郎って男と、カプローニって男、この男たちの友情物語なんですよ。
倉本聰:うん。
鈴木:B案は、二郎と菜穂子のラブストーリーなんです。「どっちが良い?」って言われて。そうすると、プロデューサー、編集者っていうのはそういうことがすぐに言えるんですけど、「これ、一緒になった方が良いですよ」って。
倉本聰:なるほど(笑)
鈴木:「それぞれやったらつまらないですよ。なんとか一緒に出来ないですか?」って。そういう無茶が言えるのが、僕の仕事かな、と。
小出恵介が俳優を志した不純な動機「監督になりたいけど下積みはイヤ」
2014.02.10 (Mon)
2014年02月09日放送のJFN系列のラジオ番組『鈴木敏夫のジブリ汗まみれ』(毎週日 23:00 - 23:30)にて、俳優の小出恵介が、俳優を志したきっかけとなった出来事について語っていた。
小出恵介1st写真集 おいらと蒼い

鈴木敏夫(以下、鈴木):なんで役者になろうと思ったの?
小出恵介(以下、小出):僕、元々大学にエスカレーターで行って。就職ってなったときに、イメージが湧かないというか。
鈴木:うん。
小出:(他人と)同じ生活はできないなって。就職しないってなったら、何をしようかって思って。映画が好きで。ずっと映画を観に行ったりしてて、最初は監督になりたいなって思って。
鈴木:うん。
小出:監督って、なるの大変そうじゃないですか。
鈴木:ふふ(笑)
小出:助監督なんか、大変そうだからなりたくないから。俳優は座ってられそうってイメージで。楽そうだったから。
鈴木:うん(笑)
小出恵介1st写真集 おいらと蒼い

鈴木敏夫(以下、鈴木):なんで役者になろうと思ったの?
小出恵介(以下、小出):僕、元々大学にエスカレーターで行って。就職ってなったときに、イメージが湧かないというか。
鈴木:うん。
小出:(他人と)同じ生活はできないなって。就職しないってなったら、何をしようかって思って。映画が好きで。ずっと映画を観に行ったりしてて、最初は監督になりたいなって思って。
鈴木:うん。
小出:監督って、なるの大変そうじゃないですか。
鈴木:ふふ(笑)
小出:助監督なんか、大変そうだからなりたくないから。俳優は座ってられそうってイメージで。楽そうだったから。
鈴木:うん(笑)
権藤博が語る「田中将大、ダルビッシュの強さの秘密」
2014.01.20 (Mon)
2014年01月19日放送のJFN系列のラジオ番組『鈴木敏夫のジブリ汗まみれ』(毎週日 23:00 - 23:30)にて、鈴木敏夫がプロ野球チームのコーチ・監督として活躍した権藤博と対談を行い、田中将大、ダルビッシュ有について語っていた。
教えない教え

鈴木敏夫:ダルビッシュは凄いですよね。素人目にも、彼が大リーグに行って、「どうなるんだろう?」って興味もって観ましたよ。そしたら、凄いボール投げるじゃないですか。
権藤博:うん。
鈴木敏夫:日本で試合観に行ったときには、いいかげんに投げてたじゃないですか(笑)
権藤博:ふふ(笑)
鈴木敏夫:アメリカに行くと、まじめに投げるんだなって(笑)それは観てると楽しいですよね。
権藤博:まだ充電中ですよ。日本では「打たれても、これぐらいのヒットだろう」って思ってるけど、アメリカでは「アレ?この球でホームラン打っちゃうの?」ってビックリしてますからね。
鈴木敏夫:試してるんですね。
権藤博:打てっこないって思ってるんですよ。ヒットが多いじゃないですか。だから、まだナメきってるんですよ。
鈴木敏夫:そうですよね。…マー(田中将大)君はどうですか?
権藤博:順応性が凄いですね。僕はいつも野球選手で観てるのは、みんな「凄い、凄い」っていう選手でも、順応性があるかないかなんですよ。
鈴木敏夫:あぁ。
権藤博:中学の時、凄い。高校でも、凄い。大学行っても、ノンプロ行っても凄いって言われてても、プロに入ってきても間違いなく凄いっていうのは少ないですからね。
鈴木敏夫:はい。
権藤博:ドラフト1位でも、5人中4人はハズレですからね。
教えない教え

鈴木敏夫:ダルビッシュは凄いですよね。素人目にも、彼が大リーグに行って、「どうなるんだろう?」って興味もって観ましたよ。そしたら、凄いボール投げるじゃないですか。
権藤博:うん。
鈴木敏夫:日本で試合観に行ったときには、いいかげんに投げてたじゃないですか(笑)
権藤博:ふふ(笑)
鈴木敏夫:アメリカに行くと、まじめに投げるんだなって(笑)それは観てると楽しいですよね。
権藤博:まだ充電中ですよ。日本では「打たれても、これぐらいのヒットだろう」って思ってるけど、アメリカでは「アレ?この球でホームラン打っちゃうの?」ってビックリしてますからね。
鈴木敏夫:試してるんですね。
権藤博:打てっこないって思ってるんですよ。ヒットが多いじゃないですか。だから、まだナメきってるんですよ。
鈴木敏夫:そうですよね。…マー(田中将大)君はどうですか?
権藤博:順応性が凄いですね。僕はいつも野球選手で観てるのは、みんな「凄い、凄い」っていう選手でも、順応性があるかないかなんですよ。
鈴木敏夫:あぁ。
権藤博:中学の時、凄い。高校でも、凄い。大学行っても、ノンプロ行っても凄いって言われてても、プロに入ってきても間違いなく凄いっていうのは少ないですからね。
鈴木敏夫:はい。
権藤博:ドラフト1位でも、5人中4人はハズレですからね。
ジブリ・鈴木敏夫「忘れられない宮﨑駿との出会い、そして第一声」
2013.12.16 (Mon)
2013年12月11日放送のTBSラジオ系のラジオ番組『大沢悠里のゆうゆうワイド』(月曜日-金曜日8:30-13:00)にて、ジブリプロデューサーの鈴木敏夫がゲスト出演した。そこで、宮﨑駿との出会いについて語っていた。
鈴木敏夫は、慶應義塾大学文学部卒業後、徳間書店に入社。『週刊アサヒ芸能』企画部に配属となった。事件記者として取材を重ねた後、『アニメージュ』創刊に携わり、対談企画を通じて宮﨑駿と出会ったのだという。
ルパン三世「カリオストロの城」
![ルパン三世「カリオストロの城」 [Blu-ray]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51vY5uEhhrL._SL160_.jpg)
大沢悠里「『アサヒ芸能』でいろんな記事を書かれたんでしょ?」
鈴木敏夫「あそこはね、ありとあらゆることをやらされるんですね」
大沢悠里「おぉ」
鈴木敏夫「柔らかいものから、硬いものまで」
大沢悠里「怖い目にも遭ってるでしょ?」
鈴木敏夫「えぇ。小野悦男って連続殺人犯がいて、捕まるんですけど、弟さんの家に取材に行きまして」
大沢悠里「えぇ」
鈴木敏夫「夜、取材に行ったら、『何しにきた?』って言われて。パっと見たら、出刃包丁を持ってるんです(笑)」
大沢悠里「ほぅ」
鈴木敏夫「缶詰か何かを持ってったんですけど、『取材です』って言ったら、『バカヤロー!』って言われて。人間って不思議ですね、そういうときって足がすくまないんですね。すぐに逃げました(笑)」
大沢悠里「そうですか(笑)」
鈴木敏夫「怖いことって、遠くで見てると足がすくむんですけど、近くで見てるとそうでもないですね」
見城美枝子「逃げられたんですね」
大沢悠里「そういう取材をされてた方と、『千と千尋の神隠し』が繋がらないんだよ(笑)…そういう記事を何十本と書かれて?」
鈴木敏夫「毎週1本でしたね」
見城美枝子「事件記者ですよね」
鈴木敏夫「葬式が一番イヤでしたね。誰かが殺されると、葬式に行かなければならないんですよ。そうすると、葬式に行かなきゃいけなくて。誰かの話を聞かなければいけなくて。なんとなく家のそばに行って。入りにくくてね、家の周り、3周くらいするんですね(笑)」
見城美枝子「はい」
鈴木敏夫「思い切って家の中に入って。それで入った途端、そこに座るんですよ。親戚の間に。そこでただ一言だけ、『…大変でしたね』って言うと、だいたい喋ってくれるんですよ」
見城美枝子「名インタビューアー(笑)」
大沢悠里「そういう修羅場もくぐり抜けて。そこからアニメの雑誌に移られて」
鈴木敏夫「そうなんです」
大沢悠里「『アニメージュ』っていう」
鈴木敏夫「アニメーションの専門雑誌なんです」
鈴木敏夫は、慶應義塾大学文学部卒業後、徳間書店に入社。『週刊アサヒ芸能』企画部に配属となった。事件記者として取材を重ねた後、『アニメージュ』創刊に携わり、対談企画を通じて宮﨑駿と出会ったのだという。
ルパン三世「カリオストロの城」
![ルパン三世「カリオストロの城」 [Blu-ray]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51vY5uEhhrL._SL160_.jpg)
『アサヒ芸能』記者時代の恐怖体験
大沢悠里「『アサヒ芸能』でいろんな記事を書かれたんでしょ?」
鈴木敏夫「あそこはね、ありとあらゆることをやらされるんですね」
大沢悠里「おぉ」
鈴木敏夫「柔らかいものから、硬いものまで」
大沢悠里「怖い目にも遭ってるでしょ?」
鈴木敏夫「えぇ。小野悦男って連続殺人犯がいて、捕まるんですけど、弟さんの家に取材に行きまして」
大沢悠里「えぇ」
鈴木敏夫「夜、取材に行ったら、『何しにきた?』って言われて。パっと見たら、出刃包丁を持ってるんです(笑)」
大沢悠里「ほぅ」
鈴木敏夫「缶詰か何かを持ってったんですけど、『取材です』って言ったら、『バカヤロー!』って言われて。人間って不思議ですね、そういうときって足がすくまないんですね。すぐに逃げました(笑)」
大沢悠里「そうですか(笑)」
鈴木敏夫「怖いことって、遠くで見てると足がすくむんですけど、近くで見てるとそうでもないですね」
見城美枝子「逃げられたんですね」
大沢悠里「そういう取材をされてた方と、『千と千尋の神隠し』が繋がらないんだよ(笑)…そういう記事を何十本と書かれて?」
鈴木敏夫「毎週1本でしたね」
見城美枝子「事件記者ですよね」
鈴木敏夫「葬式が一番イヤでしたね。誰かが殺されると、葬式に行かなければならないんですよ。そうすると、葬式に行かなきゃいけなくて。誰かの話を聞かなければいけなくて。なんとなく家のそばに行って。入りにくくてね、家の周り、3周くらいするんですね(笑)」
見城美枝子「はい」
鈴木敏夫「思い切って家の中に入って。それで入った途端、そこに座るんですよ。親戚の間に。そこでただ一言だけ、『…大変でしたね』って言うと、だいたい喋ってくれるんですよ」
見城美枝子「名インタビューアー(笑)」
大沢悠里「そういう修羅場もくぐり抜けて。そこからアニメの雑誌に移られて」
鈴木敏夫「そうなんです」
大沢悠里「『アニメージュ』っていう」
鈴木敏夫「アニメーションの専門雑誌なんです」