加藤浩次 「高校時代の恩師に会いたくないワケ」
2010.01.18 (Mon)

「でも、高校を卒業して一回もあっていないヤツが、吉本の代表のメールに『(高校時代の)○○先生が集まりますから、みんなで集まりませんか?』って送られてきたんだって。それを、マネージャーを介して伝えられたの。たぶん、俺の連絡先を知らないんだよ」
「名前をみたら、本物なんだよ。それで、集まるのは全然良いんだけど、『先生が来るから』ってことで集まるんだよな。その先生はみんなに慕われていたんだけど、俺はあんまり…だったんだよ。今でも忘れられない記憶があるんですよ」と話していた。
その忘れられない恩師との記憶とは、以下のようなものだった。
「俺の通ってた高校(北海道小樽潮陵高等学校)は、田舎では進学校だったんですよ。でも、その中でも落ちこぼれていた方だったんですよ。授業中は寝ているし、授業態度も良くないですよ。マンガも普通に読んでいるし」
「その先生が、英語の先生だったんだけど、前から順位当てていく先生だったんだよ。それを決めにしている先生だった。それで、いつものように順番に当てていったんだよ。俺も、その日は起きてて、ボーッとしてたけどちゃんと授業を聴いてたの」
「それで、俺のいた列の前から当てられてたの。俺は後ろから二番目くらいだったんだけど、俺だけ飛ばしたんだよ。俺、起きてたのに飛ばされて、後ろのヤツを当てたんだよ。それ、今でも覚えてるんだよ」
「小っちゃいことと思われるかも知れないけどね…当時、落ちこぼれていたし、当てられても分からないよ。でも、飛ばすことないじゃん。『分かんないです、先生』とか言うよ。俺を、亡き者としてたワケじゃん。クラスに、いないものだとしたんだよ、あの先生は。アレを忘れられないんだよ、俺は」
「この年齢になれば、俺が悪かったっていうのは分かるよ。でも、飛ばすことないじゃん。俺は、ハッキリ起きてましたよ。目をばっちり開けてましたよ」
「そういうことを、すっかり忘れてたけど、メールを見て思いだした。その先生の名前を見てね。『アイツ、俺を飛ばした』って。それで、本番始まる前に相談してたの。行くべきかどうかって。(構成作家の)西田は、『行った方が良いですよ。行って、みんなにお酌して回って、その先生だけ飛ばしたら良いんですよ』って言うんだよ」
「先生も定年して70歳くらいですよ。そんな仕打ち、できないですよ。当時、先生も俺に腹が立っているっていうのも分かるんだよ。勉強しないし、不真面目だし。でも…そういうの、なんかあるだろ。アレが忘れられない。『あ…捨てられた』って感じ。コドモって、どこかでオトナに『捨てないで下さい』って思っている」
「この前、一年後輩のヤツに会ったんだけど、そこで今のエピソードを話したの。そうしたら、『今頃、何を言ってるんですか?…でもね、加藤さん。俺の姉ちゃんがその先生に最近会ったんですよ。そこで、"加藤くんテレビに出て頑張ってますよね"っていう話になったんですって。そうしたらその先生は、"アイツは…授業中、当ててもただニヤニヤしているだけ。…一番腹が立った"って言ってたんですって』って言われた」と語っていた。
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