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小田嶋隆、イスラム国問題の「償わせる」安倍首相声明に見る菅官房長官の阿吽の呼吸のフォローを指摘

2015.02.04 (Wed)
2015年2月2日放送のTBSラジオ系のラジオ番組『たまむすび』(毎週月-金 13:00 - 15:30)にて、1日に安倍晋三首相が、イスラム国人質事件を受け、「テロリストたちを絶対に許さない。その罪を償わせるため国際社会と連携していく」と厳しい声明を発表したことに関して、「罪を償わせる」の意味や行間を補う菅官房長官の阿吽の呼吸とも言えるフォローがすかさず行われていた点について指摘していた。



小田嶋隆:安倍さんが昨日、声明を出して。今朝の日経新聞に、首相声明の顛末の内容が書かれてて、これが凄く興味深い記事だったんですけど…

日経新聞記事:首相公邸から、官邸に移った安倍晋三首相は、事務方が用意していた首相声明に、自ら手を入れた。「テロリストたちを決して許さない」に続けて、「その罪を償わせる」と書き加えた。記者団の前で、首相は、怒りを堪えるように、テロリストへの批判を口にした。

「日本がテロに屈することは決してない。人道支援をさらに拡充していく」。

赤江珠緒:たしかに、会見でおっしゃっていましたね。

小田嶋隆:これね、どっちも当然な言葉ではあるんですよ。テロリストを許さないっていうのは、当然許しちゃいけないんだし。ただ、「償わせる」って言葉が、海外に発信された時に、どんな意味で受け取られるのかってことは、結構、慎重に考えなきゃいけないもので。

カンニング竹山:うん。

小田嶋隆:「償わせる」って言った場合、追い詰めて、懲罰を加えるぞって受け取られかねないですよね。

カンニング竹山:はい。

小田嶋隆:それが、軍事的な意味を持つのか、あるいはシリアへの空爆を行う有志連合っていうのが、アメリカを中心に動いてますよね。それに、日本が参加するのかって、この演説を聞くとちょっと思えちゃうと思うんですよ。

赤江珠緒:うん。

小田嶋隆:それで、さすがだなって思ったのが、菅官房長官がその後の記者会見で、すかさずフォローしてて。海外のどこまで届いたのか分からないですけど。

赤江珠緒:そうですね。「シリアへの空爆を行う有志連合に対して、日本が後方支援することはない」と官房長官はおっしゃいましたね。

小田嶋隆:そうそう。そのこともフォローしてたし、「法的な意味、あくまでも国際法に基づいて裁くという話だ」って、行間を補う意味でも言ってたんですよ。

赤江珠緒:うん。

小田嶋隆:だから、「さすが菅さんは良いフォローするんだな」って思って見てたんですよね。

赤江珠緒:なるほどね。

小田嶋隆:だから、安倍さんの言葉だけが伝わって、そのままどう翻訳されるのかって問題もまたあるんですけど…外務省の翻訳を見ると、ちょっと工夫した翻訳がしてあって。「国際法に基づいて、法の下に裁く」と。文字通りに裁きを与えるという翻訳にはなってなかったですね。

赤江珠緒:うん。

小田嶋隆:だから、書き加えて、「国際法に基づいて…」と書かれてますね。

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タグ : 小田嶋隆,イスラム国,安倍晋三,

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