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伊集院光、ロボット犬・AIBOやデジタルクローンなどの人工生命を廃棄・消去することへの躊躇を語る

2015.02.03 (Tue)
2015年2月2日放送のTBSラジオ系のラジオ番組『伊集院光 深夜の馬鹿力』(毎週月 25:00 - 27:00)にて、お笑い芸人・伊集院光が、NHK Eテレの番組『100分 de 名著』(毎週水 22:00 - 22:25)で、ロボット犬・AIBOやデジタルクローンなどの人工生命を廃棄・消去することへの躊躇について語っていた。

メアリ・シェリー『フランケンシュタイン』(100分 de 名著)
メアリ・シェリー『フランケンシュタイン』 2015年2月 (100分 de 名著)

伊集院光:フランケンシュタインのテーマは、科学者が生命というものに対して、ある意味、冒涜するというか。タッチしてはいけない部分に入ってくる、みたいなもんじゃないですか。死体を集めて、人造人間を作る、みたいな話じゃないですか。

それで、NHKで正月から観てる『NEXT WORLD 私たちの未来』っていう番組があって、それが月1くらいでやってるんですよ。2045年から2050年くらいの世の中を舞台にしたドラマ仕立ての番組なんだけどね。

それに、科学的考証というか、「こうなるであろう」ってことがいっぱい出てきて。さらには、「古い映像が出てきたんで、それも観てみましょうか」なんて言うと、「これは、今から30年くらい前の、2015年あたりにとられたデータなんですけど」って、本当のドキュメンタリーも入ってくるっていう、ちょっと凝った作りの番組なんだけどね。

デジタルクローンとは

今回、「人間は、バーチャルリアリティの世界で、どれくらい楽しめるのか」って話になって。もう、すでに試作品が始まってるんだけど、「デジタルクローン」って分かります?

デジタルクローンって言葉を、そこで初めて聞いたんだけど。俺、死んじゃうとするじゃん。次のCMの途中で(笑)死んじゃうと、俺なんか特に良いんだけど、膨大な量のトークのデータとか、物の考え方が残ってる。メールや、原稿とか。写真とかも、いっぱい残ってるじゃん。それを、徹底的にプログラムの中に埋め込んで、死んだ人を蘇らせる、擬似的な"俺"を作って、質問とかをして、答えさせるってことを今やってるらしいんだけど。

もうさ、そのプログラムだけで凄いんだけど、今の段階で、ラバーで出来た胸から上の胸像みたいな、立体物の黒人のオバさんの顔がもう出来上がってて。それは今、実験してる人の知り合いで、亡くなってる人みたいなんだけど。

その人に、音声で「腹立つこととかあるの?」って訊くと、「それは、感情は色々あるけども」くらいの感じで喋るんだよ。これは、もちろん全然パーフェクトじゃないんだけど、良いの?

デジタルクローンの需要

俺が死ぬとするじゃん。前に座ってる構成作家の渡辺くんからすると、「あの質問になんて答えただろう?」みたいなことは、絶対にあるじゃん。ツッコまなきゃいけない、軌道修正しなきゃいけない構成作家からすると、ついつい、俺の気持ちは分かってるけど、「早く、トークをまとめて次へ行け」とか。目のプレッシャーで、「しばらく、ギャグが入ってないぞ」みたいな。

そういうところをやってるけども、実はそうじゃない部分を、番組が全部無くなった時に言い合えたら良いなって思ってたりするわけですよ。それが、突然、俺が亡くなった時よ。肛門が八つ裂きどころか、九つ裂きになっちゃって。「デッカイ、ほおずき?…伊集院?」っていう状態(笑)CMの間に…CMに行きたくなぁい(笑)俺、何をされて九つ裂きになるんだろ(笑)

…もしかしたら、その時になったら、伊集院は褒めてくれるんじゃないだろうか。その言葉だけ聴きたいから、俺を蘇らせようとしてるわけじゃん。「俺のこと、どう思ってた?」って訊いて、「やーい、やーい、電車バカ」ってなった場合だよ(笑)…それは、凄いシミュレートされてます(笑)

目の前の渡辺くんが、「伊集院さん、正直、どう思ってましたか?」って訊いてきたら、俺が「やーい、やーい、電車バカ」って歌を楽しそうに歌ったとしたら、それはかなり科学は進歩してます(笑)僕を凄く再現できてると思うんだけど。

「期待はずれ」のデジタルクローンへの反応

でも、それって、期待はずれのことを言うよね。もっと言えば、本当の俺以上に、期待はずれのことを言うと思うよ。まだプログラムが未熟だったり、デジタルに反応を計算してるから、凄い残酷なことを言うと思うんだよね。

あと、本当のことを言うよね。科学が発達した時に、それをお金をかけて、買えば買うほど、「こいつが言うことは、本当だ」って思うよね。もっと言えば、構成作家の渡辺くんは、「伊集院さんは心の中で、俺のことを電車お利口だと思ってる。だから、このデジタルクローンのプログラムは一生懸命作られてるけども、ダメだ」って、消去すると思うんだよね。

人工生命を消去・廃棄することに問題はないのか?

消去ってしていいの?そこまで出来上がったものを、消去していいのかって思うんだよね。堅い話をすれば、aiboってロボット犬が売りだされて。ソニーの戦略からすると、老人の愛玩用にも良いんですってことを言って、「ただのオモチャじゃないんです」ってやってきたにも関わらず、それはサポートもなくなるし、部品もなくなるわけじゃん。「いいの?」って思うわけ。

その思い通り答えてくれないけど、ほぼ再現された俺っていうのを、捨てて良いのかどうかも分からないじゃん。でも、そんなことをしてるらしいよ。

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