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伊集院光、映画『ROMA/ローマ』に存在する「心地いい分からなさ」について語る「見た人と答え合わせをしても、映画評を聞いても恐らく違う」

2019.04.30 (Tue)
2019年4月29日放送のTBSラジオ系のラジオ番組『伊集院光 深夜の馬鹿力』(毎週月 25:00-27:00)にて、お笑い芸人・伊集院光が、映画『ROMA/ローマ』に存在する「心地いい分からなさ」について語っていた。



伊集院光:(映画『ROMA/ローマ』の)分からないっていう心地よさ。「全然、よく分からない心地よさっていうのは、どういうもんなんだ?どういうさじ加減なんだ?」ということにぶち当たって。

俺、全く同じ日に、一個芝居を観に行ったの。その芝居が俺、全然分からなかったの。正直、「ああ、ああ…」って終わっちゃってるの。なのに、周りが全員立ってスタンディングオベーションしてるの。

しかもそれは、よそでも好評だった芝居なんだけど、全然分からないの。で、もうイヤでイヤで、周りに立ってる人全員、並ばせて。「番号!」って言わせて、「一人一人、どこが面白かったか言え」って言いたいくらいで、分かんなくて。

その分からなさが、不安っていうか、苛立ちだったね。でいて、『ROMA/ローマ』は分かんないの。『ROMA/ローマ』は分からないんだけど、分からなくていい感じなの。これ、全然分かんないから、きっと河野君と答え合わせをしても、見た人と答え合わせをしても、誰かの映画評を聞いても、恐らく違うんだと思う。

これって俺の変な執着で思っちゃってることだから、誰にも通用しないと思うの。で、ともすれば、「そんなに伊集院言うなら、『ROMA/ローマ』見よう」と思った時に、お前は見た結果、俺にビンタをする可能性があるわけ。要するに分からないから。

俺にとっては心地いい分からなさなんだけど、もしかしたらあなたにとっては全然分からないと思う。俺がその芝居を見た時と一緒で、「お前ら、なに全員、スタンディングオベーションしてんの?一人一人、分かったところ言ってくれる?納得いかなかったら全員ビンタね」っていう、あの方式で言う。

で、1500人ぐらいの観客、全員ビンタしたんで、右手が凄い痺れちゃってる状態なんですけど。そういう、分からないのって楽しいことだと思うの。分からないことって、あるところまで楽しいことで、あるところから猛烈に腹が立ったり不安だったりすることだと思うのね。

その差がどこにあるんだろうって。俺にとって『ROMA/ローマ』は面白かったんだけど、『ROMA/ローマ』がみんなにとって面白いかどうかは、全然、分からないし。もっと言えば、「面白かったよね」っていう同士で集まって喋っても、恐らく違う感じがするっていう感じ。

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