TOP伊集院光 深夜の馬鹿力 ≫ 病(や)なせたかし の世界 2作品 

病(や)なせたかし の世界 2作品 

2007.11.06 (Tue)
2007年11月06日放送の「伊集院光の深夜の馬鹿力」で、やなせたかし原作のアニメ映画のことが触れられた。タイトルは『チリンの鈴』と呼ばれるもの。

子供向けアニメということもあり、タッチは非常に明るく可愛らしいものなのだが、内容は非常にシュールであり一筋縄でいかない。

ちなみに、あらすじ(ネタばれ注意)は以下のようなもの。

小さな牧場で生まれた白くかわいい小羊は首につけた鈴の音から、チリンと呼ばれていた。羊達は平和で静かな生活を続けていたが、ある日血に飢えた狼ウォーに襲撃され、チリンの父母を含め牧場の羊達はことごとく殺されてしまう。

生き残ったチリンは、復讐の念に燃えた。そしてウォーに近づき、強い動物になるための訓練を重ねる。時が経ち、再びウォーが牧場を襲ったが、その前に敢然とチリンが立ちふさがる。

激しい格闘のすえ、チリンは、復讐を遂げた。そして、もう一度緑の牧場で仲間達と一緒に暮したいと思ったが、変身したチリンを仲間達はだれも受け入れようとはしなかった。独りになったチリンは山へ帰っていった。その後、谷間にチリンの鈴がかすかに聞こえはしたが、それっきり、チリンの姿を見たものはいなかった。


簡単に言ってしまえば、羊が狼の元に弟子入りし、最後にはその狼を倒す、というもの。

番組の放送内容の中では、「強くなるってことは、孤独だってことだ」など、子供にはどう処理して良いのか分からないような台詞もあるとのこと。

実は、やなせたかしはアンパンマンの他にも、映画の原作を手がけている。その内の1つは、タイトル『やさしいライオン』である。

このあらすじは、以下のようなもの。

母親をなくした赤児のライオンのブルブルは、子供をなくした犬のムクムクの愛情で育てられた。いつの間にか、ブルブルは犬のような仕草をするようになった。

そんなある日、ブルブルは水たまりに映った自分の姿が恐ろしいのにビックリした。そして、成長したブルブルはムクムクと離れ離れにされてしまった。そして幾年月か後、サーカスの人気者となったブルブルは雪国の港町で、懐かしいムクムクの子守唄を耳にした。ブルブルは我をわすれて、オリを破り、街を越え野を越え、山を越え、ついに雪の林の中にやせおとろえたムクムクを探し出した。

ところが、ライオンが逃げ出したというので、街中は大騒ぎ、武装した警官隊にブルブルとムクムクは殺されてしまった。やがて、金色のライオンが老いた犬を背に、月の光を満身に浴びて、夜空を駆けゆく姿があった。


こちらも、最後は死にオチ(チリンは孤独死、ブルブルは射殺されてしまう)という子供にとってはトラウマになりかねないアニメとなっている。

次の作品は、番組放送内でも触れられていた「小さなジャンボ」。あらすじは、以下のようなもの。

ちいさい平和な“紅バラ島”に赤い不思議な箱に乗った小象のジャンボと象つかいの少年バルーが流れつきます。島の人々の前でいろいろな曲芸をしてみせるジャンボとバルー。

そんなある日、両どなりの2つの大きな島が戦争をはじめます。おそいかかる戦雲の下、ジャンボとバルーがつづる愛と感動の物語です。


一見、普通そうな内容ですが、"叩かれる象は、その音が好きで、好んで叩かれている"というとんでもない主題歌が流れるそうです。

そしてDVDに収録されているもう一つの話は『バラの花とジョー』。こちらも、かなり毒(ちなみに、DVD収録作品はチリンの鈴/ちいさなジャンボ/バラの花とジョー)。

バラの花の下で遊ぶのが大好きなジョーというひとりぽっちの犬がいました。ジョーはバラの花と一緒にいるだけで心の中が幸福になりました。

しかし、ある日、カラスからバラの花を守ったジョーは、カラスの集団の逆襲を受けます。その時の傷がもとで…。


というもので、あらすじを読むだけでも、かなり心がザワザワとする。

ファンシーなパッケージだったり、制作元がサンリオだからといって、侮るなかれ。アンパンマンの世界観とは大きくかけ離れている"病(や)なせたかしワールド"は、人間の二面性を垣間見せてくれる。

同番組の過去記事



  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

トップページへ  |  この記事へのリンク  |  伊集院光 深夜の馬鹿力
次の記事:ウンナンの分かりにくいボケをスルーした爆笑問題 2人

前の記事:諸星和己 赤坂晃に関する5つの質問