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爆笑問題・太田「小林秀雄にハッとさせられた言葉」

2013.03.20 (Wed)
2013年03月19日放送の「爆笑問題カーボーイ」にて、太田光が小林秀雄の講演内容について語っていた。小林秀雄講演 第1巻―文学の雑感 [新潮CD] (新潮CD 講演 小林秀雄講演 第 1巻)

太田「俺、よく聴くんですけど…小林秀雄さんって思想家の講演をiPodに入れて聴いてるんです」

田中「うん、うん」

太田「そうするとね、『年齢に合ったものがないですね。みんな、若いと褒められるでしょ?そういうんじゃないんですけどね』って言うの」

田中「うん」

太田「『若いことが良い、とされる。でもね、経験がちゃんとあって、年齢に合ってればそれでいいんですよ。肉体はそれで滅びていく。ユングという学者が、アフリカの文明のないような人たちを研究して、本当の年寄りというものを見た、と言っています』」

田中「うん、うん」

太田「『これが本当の年寄りだった、と。それはいかにも年寄りだった』って話を延々とするんです。小林秀雄って、僕にとって巨人ですよ」

田中「はい」

太田「『私もね、来年60歳になります』って言ってて。えぇー!みたいな。もう俺、スゲェおじいさんだと思ってた」

田中「ふふ(笑)80歳くらいのイメージで」

太田「ビックリしちゃった」

田中「俺らもあと10年くらいで60歳ですからね」

太田「『赤いちゃんちゃんことかね、それはその時になれば"やだよ、そんなの"って言うんですけどね、それが似合うようにならないとダメなんです』みたいなことを言ってるんです。驚きましたね」

田中「『考えるヒント』とかは、いくつくらいで書いたのかね?」

太田「30代とかで書いてるんだろうね」

さらに、以下のように語っていた。

太田「スゴイですよ、話を聴いてると。それでね、昭和30年代の録音だと思うけど、当時の学生の質問とかもスゴイですよ」

田中「うん」

太田「『先生の…本を、読ませていただいて。ベルクソンについての研究、それから本居宣長についての研究…私は非常に感銘を受けました。それで…僕は今…大学に通ってるんですが、どうやったら自分の目的というものを発見というか…見つけるというか…先生の場合は、どうやったら、それを見つけることができるんでしょうか?』って、スゴイ真面目なの」

田中「マジメな(笑)」

太田「それに対して、小林秀雄は『なんですか?よく聞こえないんですよ』って」

田中「ふふ(笑)まだ60歳いってないのにね」

太田「『あのね…君は質問が下手だね』っていうの。『質問というのはね、意外と難しいんです。質問というのは、私も大学で学生にやらせるんですが、できないんです、誰も』」

田中「うん」

太田「『というのはね、"人生とは何ですか?"っていうのは、問いですよ。問うことが難しいんです。そこから哲学になるんですよ』って」

田中「あぁ」

太田「『問うってことが難しい。答えを見つけることは簡単です。子供だって分かるんです、答えなんて。1+1=2』」

田中「フッフッフッ(笑)」

太田「『問いが難しいんです。君は、もっと問うことを練習しなさい。何を不思議がっているのか、君は僕に何を問いたいのか』って言ってて」

田中「うん」

太田「それでね、学生に対する答えなんだけど、『僕はね、自分の目的なんか持ったこと、一度もありません。僕は食うために本を売ったんです。そのために研究したんです。女がいましてね、昔から。それを食わさなきゃならないからね、食うために本を売ったんです。それだけですよ。そして長い間、その女と付き合っていただけなんですよ』って」

田中「はっはっはっ(笑)へぇ~格好良いね」

太田「『目的を見つける、なんてことは無いんですよ』って。ハッとしますよ」

田中「でも、ちゃんと答えになってるね」

太田「なってる、コレがスゴイんですよ」

田中「そこから始まって、ちゃんと答えになってる。格好良いね」

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