爆笑問題・太田、立川談志の落語の最中に客席で携帯電話が鳴った時の恐怖「うわ、これ師匠怒るぞ」
2018.07.04 (Wed)
2018年7月3日放送のTBSラジオ系のラジオ番組『爆笑問題カーボーイ』(毎週火 25:00-27:00)にて、お笑いコンビ・爆笑問題の太田光が、立川談志の落語の最中に客席で携帯電話が鳴った時の恐怖を語っていた。
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太田光:俺、袖で見てたときに、それこそ芝浜やった時に…(立川談志が)芝浜やった時によく覚えてるのは…
田中裕二:うん。
太田光:芝浜っていうのは、魚屋のぐうたら亭主が、全然仕事に行かなくて。「釜の蓋も開かないよ」って言うんだけど。要するにさ、「飯もないよ」と。
立川談志 ひとり会 落語ライブ’92~93 第三巻


田中裕二:うん。
太田光:カミさんに尻叩かれて、「今日こそ行ってくれよ」っつって、朝起こされて。新しい着物も用意して。
田中裕二:うん。
太田光:で、芝のところに行くんだよね、浜に。
田中裕二:うん。
太田光:「あの野郎」って。1時間早く起こされっちゃって、「まだ河岸、開いてねぇじゃねぇか」って。しょうがねぇから、芝のところに行って、冬で。「寒ぃ」って、水で顔を洗って。ふっと見たら、財布があって。
田中裕二:うん。
太田光:それをスーッとたぐり寄せたら、その中にカネが入ってる、と。
田中裕二:うん、大金が入ってるんだよね。
太田光:「よし、これで俺はもう働かなくて済む」って。で、カミさんが「ごめんよ、時間間違えっちゃって」「そんなことはどうでもいい。今、財布拾ってきて。数えるぞ」って。
田中裕二:うん。
太田光:「これで一生、遊んでくらせるぞ」って、周りの近所の連中呼んで、ドンチャン騒ぎして寝ちゃう。で、カミさんどうしようかと。このまま、これを本当にしちゃったら、この人このままぐうたら亭主で終わるだろうっていんで、大家に相談したら、「もうそれ、全部夢にしちゃえ」と。
田中裕二:うん。
太田光:「あんた、何言ってんだよ。そんなことはなかったよ。全部、夢で見たんだろ」っていう、まぁそういう話なんだよ。
田中裕二:うん。
太田光:それで、「夢から起こす」っていう。寝てる亭主を起こすっていうところがあるんだけど。談志師匠の工夫だと思うんだけど。
田中裕二:うん。
太田光:そのカミさんが、言ってみると、古典で言うと凄くできたカミさんでね。いわゆる賢いカミさんなんだけど、談志師匠の演じるそのカミさんっていうのは、「どうしよう、どうしよう」っていう、ちょっとさ、人間らしいんだよね。
田中裕二:うん。
太田光:起こすところで、ちょっと躊躇する芝居があったんだよ。
田中裕二:うん。
太田光:「お前さん」って起こす時に、「どうしようかな」っていう、一瞬の迷い。これ、ウソにしちゃっていいのかって。
田中裕二:うん。
太田光:普通の芝浜だったら、スッと流れるようなところなんだけど。師匠は、ちょっと躊躇があった。
田中裕二:うん。
太田光:その時に、シーンッとなった時に、客席で携帯が鳴ったんだよな。
田中裕二:うん。
太田光:プルルッ、プルルッて。凄い響いて。袖にいた俺たちは、「うわ、これ師匠怒るぞ」って。
田中裕二:ねぇ、怖いよって。
太田光:思ったんだよね。そしたら、師匠が「お前さん!」っつって。「電話だよ」っつったんだよね。
田中裕二:ふふ(笑)
太田光:ドカーンッ…格好良かったあの時の立川談志!
田中裕二:ふふ(笑)あの歌丸師匠の話から、談志師匠の話になってきたね、ずっとね(笑)
太田光:…え?ダメ?
田中裕二:ダメじゃないけど(笑)凄い興奮して話されてますけど(笑)
太田光:ダメ?
田中裕二:ダメじゃないですよ(笑)
太田光:落語ってどんだけ凄いかってことを言いたいの、俺は。
田中裕二:ええ。
太田光:立川談志は、どんだけ凄かったかってことを言いたいの。
田中裕二:うん。
太田光:ドカーンとウケた。客も談志のファンだから、ヒヤヒヤしてるわけだよ。
田中裕二:心臓止まるよね(笑)
太田光:怒って帰るんじゃねぇかってね。当時、まだ来ないことも多かったし。そしたらさ、ドカーンとウケて、客席は一瞬安心すんだよな、客席がな。
田中裕二:うん。
太田光:で、温かいムードに包まれんだけど、その後談志師匠が声を潜めて、「そんなに忙しいんなら、落語会なんか来なきゃいいじゃねぇか」って。…シーンって。
田中裕二:はっはっはっ(笑)
太田光:今まで笑ってた客の表情が、固まって。
田中裕二:ふふ(笑)
太田光:「忙しいなら、仕事行っときゃいいじゃねぇか」って。
田中裕二:ああ、あったね。
太田光:「こっちは、名人芸やってんだ。二度とできない名人芸やってんだ、バカ野郎」って。
田中裕二:もう…
太田光:怖かったよ。
田中裕二:怖いよ、もう(笑)本当、もう怖い(笑)…アレは、でも凄かったよね。
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太田光:俺、袖で見てたときに、それこそ芝浜やった時に…(立川談志が)芝浜やった時によく覚えてるのは…
田中裕二:うん。
太田光:芝浜っていうのは、魚屋のぐうたら亭主が、全然仕事に行かなくて。「釜の蓋も開かないよ」って言うんだけど。要するにさ、「飯もないよ」と。
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田中裕二:うん。
太田光:カミさんに尻叩かれて、「今日こそ行ってくれよ」っつって、朝起こされて。新しい着物も用意して。
田中裕二:うん。
太田光:で、芝のところに行くんだよね、浜に。
田中裕二:うん。
太田光:「あの野郎」って。1時間早く起こされっちゃって、「まだ河岸、開いてねぇじゃねぇか」って。しょうがねぇから、芝のところに行って、冬で。「寒ぃ」って、水で顔を洗って。ふっと見たら、財布があって。
田中裕二:うん。
太田光:それをスーッとたぐり寄せたら、その中にカネが入ってる、と。
田中裕二:うん、大金が入ってるんだよね。
太田光:「よし、これで俺はもう働かなくて済む」って。で、カミさんが「ごめんよ、時間間違えっちゃって」「そんなことはどうでもいい。今、財布拾ってきて。数えるぞ」って。
田中裕二:うん。
太田光:「これで一生、遊んでくらせるぞ」って、周りの近所の連中呼んで、ドンチャン騒ぎして寝ちゃう。で、カミさんどうしようかと。このまま、これを本当にしちゃったら、この人このままぐうたら亭主で終わるだろうっていんで、大家に相談したら、「もうそれ、全部夢にしちゃえ」と。
田中裕二:うん。
太田光:「あんた、何言ってんだよ。そんなことはなかったよ。全部、夢で見たんだろ」っていう、まぁそういう話なんだよ。
田中裕二:うん。
太田光:それで、「夢から起こす」っていう。寝てる亭主を起こすっていうところがあるんだけど。談志師匠の工夫だと思うんだけど。
田中裕二:うん。
太田光:そのカミさんが、言ってみると、古典で言うと凄くできたカミさんでね。いわゆる賢いカミさんなんだけど、談志師匠の演じるそのカミさんっていうのは、「どうしよう、どうしよう」っていう、ちょっとさ、人間らしいんだよね。
田中裕二:うん。
太田光:起こすところで、ちょっと躊躇する芝居があったんだよ。
田中裕二:うん。
太田光:「お前さん」って起こす時に、「どうしようかな」っていう、一瞬の迷い。これ、ウソにしちゃっていいのかって。
田中裕二:うん。
太田光:普通の芝浜だったら、スッと流れるようなところなんだけど。師匠は、ちょっと躊躇があった。
田中裕二:うん。
太田光:その時に、シーンッとなった時に、客席で携帯が鳴ったんだよな。
田中裕二:うん。
太田光:プルルッ、プルルッて。凄い響いて。袖にいた俺たちは、「うわ、これ師匠怒るぞ」って。
田中裕二:ねぇ、怖いよって。
太田光:思ったんだよね。そしたら、師匠が「お前さん!」っつって。「電話だよ」っつったんだよね。
田中裕二:ふふ(笑)
太田光:ドカーンッ…格好良かったあの時の立川談志!
田中裕二:ふふ(笑)あの歌丸師匠の話から、談志師匠の話になってきたね、ずっとね(笑)
太田光:…え?ダメ?
田中裕二:ダメじゃないけど(笑)凄い興奮して話されてますけど(笑)
太田光:ダメ?
田中裕二:ダメじゃないですよ(笑)
太田光:落語ってどんだけ凄いかってことを言いたいの、俺は。
田中裕二:ええ。
太田光:立川談志は、どんだけ凄かったかってことを言いたいの。
田中裕二:うん。
太田光:ドカーンとウケた。客も談志のファンだから、ヒヤヒヤしてるわけだよ。
田中裕二:心臓止まるよね(笑)
太田光:怒って帰るんじゃねぇかってね。当時、まだ来ないことも多かったし。そしたらさ、ドカーンとウケて、客席は一瞬安心すんだよな、客席がな。
田中裕二:うん。
太田光:で、温かいムードに包まれんだけど、その後談志師匠が声を潜めて、「そんなに忙しいんなら、落語会なんか来なきゃいいじゃねぇか」って。…シーンって。
田中裕二:はっはっはっ(笑)
太田光:今まで笑ってた客の表情が、固まって。
田中裕二:ふふ(笑)
太田光:「忙しいなら、仕事行っときゃいいじゃねぇか」って。
田中裕二:ああ、あったね。
太田光:「こっちは、名人芸やってんだ。二度とできない名人芸やってんだ、バカ野郎」って。
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