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爆笑問題・太田、立川談志が最高な出来の落語「芝浜」を演じた後に放った一言に驚いた過去「いやぁ、死にたい」

2017.11.22 (Wed)
2017年11月21日放送のTBSラジオ系のラジオ番組『爆笑問題カーボーイ』(毎週火 25:00-27:00)にて、お笑いコンビ・爆笑問題の太田光が、立川談志が最高な出来の落語「芝浜」を演じた後に放った一言について語っていた。

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太田光:ラジオやってる時に、「とにかく死にたい」って言ってて、「落語ができない」と。「落語をやってても、何も面白くない、古典なんか」って言った時に、収録が終わって、何日かした時に、「凄い芝浜をやった」っていうのを、噂で山中さんから聞いたんだよ。

田中裕二:うん。

太田光:「凄かったよ、太田君。この間の師匠の『芝浜』」って。で、「どうだったの?」って言ったら、役が乗り移っちゃってね、役がね。で、「終わった後に、立てなかった」と。

田中裕二:うん。

太田光:客も立てなかったけど、談志師匠も立てない。その時は、スタンディングオベーションなんて生易しいもんじゃない、まずシーンとして、みんな呆然とした時間がしばらく続いて。

田中裕二:凄いよね、ないもんね、そんなことね(笑)

太田光:誰も立てないんだって。

田中裕二:うん。

太田光:それで、談志師匠が「これは一期一会です」と。「こんなことはもう初めてだ」と。

田中裕二:うん。

太田光:「こんなことはもう、一期一会だから、今日きたお客さんのものだし。いやぁ、まさかこんな日になるとは思わなかった。本当に感謝です」って言って、深々と礼をするわけですよ。

田中裕二:うん。

太田光:で、「ああ」って、俺は山中さんから聞いたから、これは、談志師匠が散々、今まで『死にたい』だなんだって言ってた、それがいよいよ、ここへきてだからね。

田中裕二:うん。

太田光:「いよいよ、自分のやりたい落語ができたのかな?」って思って、次に会う時楽しみで、ここのスタジオに来るのが。談志師匠、さぞかし機嫌がいいんだろうなって思って、俺は早めにきてさ、待っててさ。

田中裕二:うん。

太田光:師匠、来たからさ、さっそく行ったんだよ。

田中裕二:うん。

太田光:「師匠、この間、芝浜凄かったらしいじゃないですか」って。

田中裕二:うん。

太田光:「太田、見たか?あれ」って。

田中裕二:うん。

太田光:うん。「僕は行けなくて。資料用の映像をもらってみようと思って」って。「じゃあ、見てくれ」って。「どうだったんですか?」って言ったら、「いやぁ、驚いた。あんなことは初めてだ」って。

太田光:「え?どういう状況なんですか?」って。「とにかくやってる間に、魚屋のアレと女将さんが、勝手に俺の体を操りだしやがったんだよ。俺どこにいるか分かんねぇんだ」って。

田中裕二:うん。

太田光:「いやぁ、あんなことはもう…」って。「師匠、そんなことなったことないんですか?今まで」って言ったら…俺はね、そういうことってしょっちゅう師匠ってあることだと思ったんですよ。天才・立川談志だから。

田中裕二:うん。

太田光:「あんなこと、初めてだ」と。「俺がどこにいるかわかんねぇ。客も立てねぇんだよ。俺も立てなかった」って。

田中裕二:うん。

太田光:「あれは凄かった」って。「じゃあ、完璧に落語ができたってことですか?」「いや、もうあれ以上のものはできないかもしれない」って。

田中裕二:うん。

太田光:「じゃあ、師匠。今の気分どうですか?」って。いつも死にたいだなんだって言ってるけど、ようやく到達点にたどり着いたのかって思って。「師匠、今の気分はどうですか?」って言ったら、「…いや、死にたい」って(笑)

田中裕二:はっはっはっ(笑)

太田光:俺はさ、ちょっと言葉を失っちゃって(笑)「師匠、今、なんておっしゃいましたか?」って(笑)そういう雰囲気なんだよ。

田中裕二:はっはっはっ(笑)

太田光:「いやぁ、死にたい」って言うんだよ。「いやいや、ちょっと師匠、勘弁してくださいよ。まだ生きてください。なおかつ、師匠、だって出来たわけだから。なんで死にたいんですか?じゃあ、どっちにしろ死にたいじゃないですか、師匠」って言ったら、「そうなんだよ」「なんで死にたいんですか?」「これからどうしていいか分からねぇ」って。

田中裕二:まぁまぁね。

太田光:「ミューズってのはね…」って。ミューズって言うんだよね。要は、女神ですよね。芸術の女神。

田中裕二:うん。

太田光:「ミューズは、俺に何をやらせようとしてるのか。それが分からねぇ」って。

田中裕二:かぁ、凄いテーマだね。

太田光:「ミューズとか考えんじゃねぇよ」って(笑)

田中裕二:はっはっはっ(笑)

太田光:「お前のところ、ミューズいねぇよ」って(笑)圓朝とかならまだ分かるけど、ミューズみたいな、「そういう外国から来るような人じゃないんじゃないですか、あなたは?」みたいなさ(笑)

田中裕二:たしかにね(笑)

太田光:その辺、キザだからさ、師匠(笑)

田中裕二:キザだからねぇ、本当に(笑)

太田光:ふふ(笑)

田中裕二:本当に。「ミューズ」とかね。

太田光:「ミューズは俺に、何をやらせたいんだ?」って言ってたね。

田中裕二:そうだねぇ。

太田光:天才って凄いなって思った。

田中裕二:そうだね。

太田光:だから、俺は「こうはなりたくない」って、あんときつくづく思った。

田中裕二:はっはっはっ(笑)

太田光:この才能は欲しいけど、この才能を持っちゃったら、一生楽しめないし。

田中裕二:辛いことばっかりだから。

太田光:俺はもう隠居生活で、子供たちに野球を教えるようなじいさんになりたい。

田中裕二:はっはっはっ(笑)そんな奴、なるわけねぇよ、お前は(笑)

太田光:はっはっはっ(笑)談志師匠は、「太田、今はわかんないだろうけどな、絶対にこうなるからな」って脅してくるんだけど、俺にはそこまで、そんなことにならない自信がある。

田中裕二:はっはっはっ(笑)

太田光:あんなのもう、70いくつだぜ、あの時。あんな青年のように悩み続けることなんてできないですよ。


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タグ : 爆笑問題,太田光,立川談志,

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