伊集院光、天皇陛下の退位に関する有識者会議での論点整理が「特例法で」とまとまったことに疑問
2017.01.26 (Thu)
2017年1月24日放送のTBSラジオ系のラジオ番組『伊集院光とらじおと』(毎週月-木 8:30-11:00)にて、お笑い芸人・伊集院光が、天皇陛下の退位に関する有識者会議での論点整理で「特例法で」とまとまったことに疑問を呈していた。
伊集院光の今週末この映画を借りて観よう vol.1

伊集院光:天皇陛下の退位に関する、有識者会議。
中村尚登:論点整理が、まとまりました。
伊集院光:今の天皇一代に限る、特例法でということで。ずっと気になってることなんですけど、陛下が、最初にこのお気持ちを話された時の、僕のイメージは、わりとご自分のことを話されるっていうことよりは、このお立場にこれから就く人のことも考えて、というイメージだったんですけど。特例法となってくると、そことちょっと違うのかなって。
中村尚登:そうですね。今回、その論点整理は、「特例法のほうが良いんじゃないの?」的な滲ませ方みたいな内容になってるんですけども。「特例法にしなさい」とかということは、一切書いていないわけですよね。
伊集院光:はい。
中村尚登:それで確かに、天皇陛下のお言葉、去年のお言葉なんかをもう一度読み返してみると、お言葉の最後のところに、「憲法の下、天皇が国政に関する権能を有していません。こうした中で、この度、我が国の長い天皇の歴史を改めて振り返りつつ、これからも皇室がどのような時にも国民とともにあり、相携えてこの国の未来を築いていけるよう、そして、象徴天皇の務めが常に途切れることなく安定的に続いていくことを、ひとえに念じています」と。そういうお言葉だったんですね。
伊集院光:はい。
中村尚登:ですから、その部分からくると、まぁ「自分自身の年齢のことに関して振り返って、こういうことを思う」と言いつつも、全体的な天皇制度としてのあり方、という形でおしゃってるわけですね。
伊集院光:ここ、凄く難しいのは、かと言って自分のことのお気持ちを、もし話したかったとしても、直接国政にダイレクトに言っちゃうこと自体が・・・
中村尚登:そういうことなんです。天皇は国民の象徴ですから。国政に関与することは、憲法上、それはダメなわけですよね。
伊集院光:しかも、逆に政府からしても、言った言葉をダイレクトに受け止めることっていうのは、また憲法的に違うから。
中村尚登:そういうことです。だから、お互いにそれぞれを思いやって、それこそ日本人特有のっていうのではないけども、お互いの気持ちを汲む、ということですよね。そういうものを言い合って、どこが良いかという、落とし所を探ろうと。
伊集院光:はい。
中村尚登:天皇陛下のことなので、退位を巡ることですので、国会の議論なんかでも、とにかく、与野党で相携えてやっていこうよ、ということで、一生懸命やっているというところですよね。
伊集院光:うん。
中村尚登:本来は、皇室典範全体のところで、本来はやるべきなんだ、と。ただ、だけど天皇陛下の今のお年とか、そういう体調のこととか考えた場合に、「天皇陛下は、もう退位されても良いじゃないか」という世論は強いわけですから。「そういう方向に、いかにして上手くもっていくか」と考えた場合、とりあえずは「一代限りの特例で」と言うしかないんじゃないの、というのが今の動きですよね。
伊集院光:なるほど。
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伊集院光:天皇陛下の退位に関する、有識者会議。
中村尚登:論点整理が、まとまりました。
伊集院光:今の天皇一代に限る、特例法でということで。ずっと気になってることなんですけど、陛下が、最初にこのお気持ちを話された時の、僕のイメージは、わりとご自分のことを話されるっていうことよりは、このお立場にこれから就く人のことも考えて、というイメージだったんですけど。特例法となってくると、そことちょっと違うのかなって。
中村尚登:そうですね。今回、その論点整理は、「特例法のほうが良いんじゃないの?」的な滲ませ方みたいな内容になってるんですけども。「特例法にしなさい」とかということは、一切書いていないわけですよね。
伊集院光:はい。
中村尚登:それで確かに、天皇陛下のお言葉、去年のお言葉なんかをもう一度読み返してみると、お言葉の最後のところに、「憲法の下、天皇が国政に関する権能を有していません。こうした中で、この度、我が国の長い天皇の歴史を改めて振り返りつつ、これからも皇室がどのような時にも国民とともにあり、相携えてこの国の未来を築いていけるよう、そして、象徴天皇の務めが常に途切れることなく安定的に続いていくことを、ひとえに念じています」と。そういうお言葉だったんですね。
伊集院光:はい。
中村尚登:ですから、その部分からくると、まぁ「自分自身の年齢のことに関して振り返って、こういうことを思う」と言いつつも、全体的な天皇制度としてのあり方、という形でおしゃってるわけですね。
伊集院光:ここ、凄く難しいのは、かと言って自分のことのお気持ちを、もし話したかったとしても、直接国政にダイレクトに言っちゃうこと自体が・・・
中村尚登:そういうことなんです。天皇は国民の象徴ですから。国政に関与することは、憲法上、それはダメなわけですよね。
伊集院光:しかも、逆に政府からしても、言った言葉をダイレクトに受け止めることっていうのは、また憲法的に違うから。
中村尚登:そういうことです。だから、お互いにそれぞれを思いやって、それこそ日本人特有のっていうのではないけども、お互いの気持ちを汲む、ということですよね。そういうものを言い合って、どこが良いかという、落とし所を探ろうと。
伊集院光:はい。
中村尚登:天皇陛下のことなので、退位を巡ることですので、国会の議論なんかでも、とにかく、与野党で相携えてやっていこうよ、ということで、一生懸命やっているというところですよね。
伊集院光:うん。
中村尚登:本来は、皇室典範全体のところで、本来はやるべきなんだ、と。ただ、だけど天皇陛下の今のお年とか、そういう体調のこととか考えた場合に、「天皇陛下は、もう退位されても良いじゃないか」という世論は強いわけですから。「そういう方向に、いかにして上手くもっていくか」と考えた場合、とりあえずは「一代限りの特例で」と言うしかないんじゃないの、というのが今の動きですよね。
伊集院光:なるほど。
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