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古舘伊知郎、忌野清志郎が放送禁止用語を連発した直後に司会として対処を迫られた過去「俺、大変よ。一人ぼっちで」

2016.11.19 (Sat)
2016年11月18日放送のニッポン放送系のラジオ番組『古舘伊知郎のオールナイトニッポンGOLD』にて、フリーキャスター・古舘伊知郎が、忌野清志郎がタイマーズとしてフジテレビ系の番組『ヒットスタジオR&N』に登場し、放送禁止用語を連発した際の対処をしなければならなかった過去について語っていた。

喋らなければ負けだよ


古舘伊知郎:昔ね、1989年。『ヒットスタジオR&N』っていう、深夜の生放送をやってたの。あの時はね、ロック系とか、バンド系とかを多くやるところでタイマーズが出たわけだよ。

言ってみれば、忌野清志郎さんのスピンオフ作品だよね、タイマーズっていうのはね、そんな長くやらなかったと思うんだけど。タイマーズっていう段階でヤバイじゃない(笑)今で言う、「医療タイマーズ」ならね、まだアレだけども。

「タイマーズって言われても」って。それで、法被でさ、ヘルメットかぶってさ、手ぬぐい巻いて出てきたわけだよ。リハーサルの時に。でね、夜中に向けて、夜の遅い時間にリハーサルをみんなちゃんとやるの。

その時、俺は不思議だったんだよ。ずーっと「古舘伊知郎!」って連呼してくれんだよ、リハーサルの時に。「古舘伊知郎!古舘伊知郎!」って。今でもこびりついてるもん。こびりついてんなら、拭い去りたいくらいだよ、恐怖のメロディ。

俺のこと、35回くらい連呼したの。明らかにこれ、替え歌。ダミーじゃん。「古舘伊知郎!」っていうのを、タイマーズ、清志郎さんの遊び心で、差し替えて。本番用の言葉は、今、ウケなくなっちゃったらイヤだから、ダミーで「古舘伊知郎」って置いて、本番、そこを差し替えるんだなって。俺だってさすがに司会者、ピンとくるよ。

ちょっと不安になったから、清志郎さんの楽屋に行って、「古舘伊知郎ダミーっていうのは百も承知。だから、変なこと言わないでくださいね。生放送だから。司会の双肩にかかっちゃうんだから、責任」って。「大丈夫、古舘さん。差し替えは差し替えだけど、アレはウケたいからそう言ったんであって、大丈夫。変なことにはならない」って。

そしたら本番は、ある組織に向かって、「××××野郎」の4文字だよ(注釈:FM東京が、『谷間のうた』『サマータイム・ブルース』などの曲を放送禁止にしたため、FM東京へ抗議する意味で『偽善者』を替え歌で、女性器名称を織り交ぜながら歌った)。

俺の中では、「××××野郎」って、一切この放送では言えない言葉を20回くらい言ったなぁって思ってんだけど、記憶っていうのはウソをつくな。恐怖でいると、20回言ったと思ってんだけど、アレ、あとで聞き直してみると、3回くらいしか言ってない。

だけど、めちゃめちゃなことを特定の何かに向かって、「だからお前は××××野郎」って、バーンッて歌い終わった後に、「ざまぁみさらせ、コンチキショー!」って言ってんだよね。それは、歌い終わった瞬間、気持ちいいだろうなぁって思った。ここまで生放送で、電波つかってやれば。キレキレの清志郎とも、ファン心理では思うけども。

司会の立場としてはさ…溜まりってところにいる、他の歌い手とかバンドの人たちさ、めちゃウケてんだもん。責任ないから。もう、小学校低学年の学芸会の時の表情だもん。

だって、あらゆるところで解放されちゃってるから。「清志郎さん、あんなこと言っちゃってる。どうなんの?司会、なんとか頑張って」みたいな。俺、大変よ。一人ぼっちで。

そんなめちゃくちゃなことを言った後、俺はアドリブ的に、テレビジャックしてしまった清志郎さんの後、同じように崩してやるつもりは毛頭ないけれども、そんな定番のマニュアルの言葉でね、なんか言うのも野暮じゃない?

だから、カジュアルに、それでいて「申し訳ない」ってお詫びと訂正をきちっと入れなきゃって思って、口をついて出てきた言葉。「この一曲、歌の最中に、かなり不適切な発言が多発されておりました。私、本当に番組を代表いたしまして、お詫びして視聴者の皆様方、訂正させていただきます。大変、申し訳ございませんでした。一旦、コマーシャルです」って。普通じゃん、全然。全くマニュアルのお詫びと訂正じゃん。

自分でね、半分以上虚しかったんですよ。もうちょっと気の利いた、「とんでもない歌になりましたね。騙されましたね…ごめんなさい」みたいなので良いんだけど、もうガチガチになっちゃって。「謝らなきゃいけない、謝らなきゃいけない」って、アナウンサー気質、悪い意味でも120%になってるから、そういう風に言わなきゃいけない。

大変な地震とかになったときに、「不要不急の用事がない場合は、決して外には出ないでください」とか。「現在のところ、津波に関して用心が必要です」これは言わなきゃいけないことですよ。

だけど、そういう歌の後だから崩しても良かったけど、とてもできなかったね。まぁ、まっとうな人間性とも言えるけど。

だから、今日、本当は思い出の曲を一曲かけなきゃって思った時に、その曲をかけなきゃと思って、その曲をかけたいけど、無理じゃん、そんなことは(笑)


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タグ : 古舘伊知郎,忌野清志郎,

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